東北新幹線で19日、車両の連結部分が外れる事故が発生し、5時間にわたり全線で運転を見合わせました。連結が外れた時、新幹線は時速315キロで走行していました。
■なぜ走行中に連結外れた?JR東は原因究明へ
秋田新幹線「こまち」トラブルが起きたのは、盛岡から東京方面に向かっていた東北新幹線です。
この新幹線は、盛岡駅で、東北新幹線『はやぶさ』に秋田新幹線『こまち』が連結して走っていましたが、宮城県の古川駅と仙台駅の間で車両の連結部分が外れて停車しました。
新幹線の連結の仕組みですが、新幹線は連結器同士を接触させると電気などでロックされるようになっていて、その際、運転士は車両が正しく繋がったかをモニターで確認しています。時速5キロ以上の速さでは、ボタンを押しても外せないようになっていて、もし外れたら、両車両でほぼ同時に自動ブレーキがかかるようになっています。
JR東日本によると、今回は、時速315キロで走行中に連結器が外れ、それぞれ5キロ近く走行して停車しました。新幹線の走行中に連結器が外れたケースは初めてだといいます。
なお、外れた連結器の外観に異常は見られなかったということです。JR東日本は原因究明を進めるとともに、連結して運行する全96編成を緊急点検するとしています。
なぜ走行中に連結が外れたのでしょうか。鉄道の安全対策に詳しい、工学院大学の高木亮教授によると、「連結器を動かす電気系統にトラブルがあり、走行中に誤って“連結器を外す”という信号が送信された可能性がある」ということです。
また、分かれた車両の減速度は様々な要因で変化するため、衝突事故が起きていた可能性もあったということです。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年9月20日放送分より) この記事の写真を見る(7枚)鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。