石川県の能登地方を襲った豪雨災害の死者は7人になりました。23日も県内各地で行方不明者の捜索が行われました。
■不明の14歳少女 父、祖父が懸命の捜索
懸命に続く捜索活動。その中に、行方不明となっている14歳の喜三翼音さんの父・鷹也さん(42)の姿がありました。洪水が発生した21日午前9時ごろを最後に、連絡が取れなくなった翼音さん。行方が分からなくなってから3日目の23日は、自宅から数百メートル離れた下流で捜索が行われました。
鷹也さん「ここも降りられそう」 翼音さんの祖父
「ここは捜してくれていた、ずっと。どこにいるか分からないけれども、河原まで行っているかもしれないし。そっち行ってみるか」
翼音さんの祖父も捜索に参加します。
翼音さんの祖父「何とか捜さないと。一分一秒でもね、捜してあげないとならんと思って。大事な孫を一分でも早く見つけたい」
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■あふれ出した水 震災で傷ついた住宅再び襲う■あふれ出した水 震災で傷ついた住宅再び襲う
能登半島を襲った豪雨。石川県などによりますと、これまでに7人が死亡、6人が不明となっています。 土砂崩れなどによって孤立集落となった地域は56カ所。断水や停電が続いています。孤立した地域の一つ、輪島市の大沢町。
停電の影響なのか、「現在、お掛けになった相手の通信機器の電源が入っていない、もしくは故障またはネットワークの故障が発生していると思われます」と音声ガイドが流れ、町に電話はつながりませんでした。住宅街にあふれ出した水は、震災で傷ついた住民の家を再び襲いました。
妻・幸子さん(74)「地震の時はここまでひどくなかった。水で浮き上がって全部倒れた」
流れ込んだ水が家具を浮かし、部屋の中はめちゃくちゃに。冷蔵庫など大きな家具は、倒れたままです。
木村さんの自宅は震災で半壊と認定され4月にリフォーム。日常を取り戻した、その矢先の出来事でした。 妻・幸子さん「地震でも大変でしたけど、地震以上にすごいです」
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■棚田も崩れる…「心が折れた」■棚田も崩れる…「心が折れた」
立ち直りつつあった中での今回の被害に、深く落胆する人もいました。
白米千枚田愛耕会 白尾友一会長「もうあぜんですね」
世界農業遺産に指定された棚田、白米千枚田。奥能登を代表する観光スポットで白尾さんは耕作管理のボランティアを行っています。
震災以降、傷ついた白米千枚田を元に戻そうと懸命に修復作業に取り組み、今年5月には田植えをするなど、地道に活動を続けてきました。その最中、ゆっくりと崩れる棚田。大雨の影響で一部が崩壊してしまったのです。棚田は修復を終えたばかりのタイミングで再び崩れてしまいました。
白尾会長「もうふりだし以下。しばらく一生懸命やってきたんですけどね。もう、力が出てこないです。心折れましたね」
それでも…。
白尾会長「もちろん行政もそうですし相談して、頑張れないけど、少しずつ何かやっていきたい」
(「グッド!モーニング」2024年9月24日放送分より)
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