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 「仏間がない」などの理由で、仏壇を置く家庭が減少するなか、大量に売れ残った仏具を新たな形で活用しようという動きが出ています。

■集合住宅では「仏壇ない」8割

 この3連休、お彼岸で墓参りをする人の姿が多く見られましたが…。

墓参りに来た人
「(Q.自宅に仏壇はありますか?)いや、ないですね」
「マンションのお宅は仏壇がないとか、もっと小さいコンパクトなやつだと聞いています」  ある民間の調査では、2人以上の世帯で家に「仏壇がある」と答えたのは39.2%。マンションなどの集合住宅では、およそ8割が「仏壇を置いていない」という結果でした。  この影響を大きく受けているのが、“仏具の町”として知られる富山県高岡市です。

 3代続く仏具問屋の倉庫を見せてもらうと、大量の売れ残り在庫が並んでいました。

仏具問屋「ハシモト清」
橋本卓尚社長
「だいたい1000点ぐらい。木箱に入ったような仏具から、マッチを消す道具とか。今の仏壇はどんどん小さくなってきているので、これぐらい大きいサイズの花立てがなかなか出なくなって」

 中には、数十年前のもので、職人が残っておらず廃棄して溶かすともう二度と作れないものもあります。

 どうすれば、貴重な仏具を後世に残せるのか。社長が繰り出した、起死回生の一手とは?

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■売り切れ相次ぐ「わびさびポット」

■売り切れ相次ぐ「わびさびポット」

 住環境の変化で、仏壇を置く家庭が激減し、大量に売れ残った仏具の在庫。

 7月、橋本社長の姿が都内にありました。目的は、仏具の新しい使い方を提案するために、展示会を開くことでした。

 よく見ると、仏具に植物のようなものが乗せられています。

橋本社長
「こういう器に盆栽を入れている方がいて、写真を見た時に『めちゃめちゃカッコいいな』と。僕が今まで廃棄していたものが、そういうカッコいいものになるんだと衝撃を受けまして」  そこで始めたのが、植物容器としての活用法です。「わびさびポット」と名付けて、ネットで販売を始めたところ、売り切れが相次ぎました。

 今後、さらに新しい活用法を検討していく予定です。

橋本社長
「今は植物用の器ですけど、また違うものとか、部屋に置くアロマポットのような形でも販売していきたい」

(「グッド!モーニング」2024年9月24日放送分より)

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