元日の地震で被災した奥能登地域を濁流が襲った。21日の記録的な豪雨により、石川県輪島市や珠洲市では河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、仮設住宅も浸水した。地震や直後の火災で自宅を失った被災者らは、ようやく入居できた仮住まいからの避難を余儀なくされ、一部地域は再び孤立状態に。住民らは「地震の影響で被害が拡大しないか」と不安を募らせた。
地震で観光地・輪島朝市近くの自宅が全焼し、市中心部の仮設住宅で70代の両親と暮らす蕨野敬さんは友人から「避難を」と連絡を受けた。午前10時半ごろに家を飛び出し、高台の中学校に車を走らせた。くるぶし近くまで浸水している場所があり、一部地域では電波障害も起きていた。「地震の後ということもあり、被害状況がどうなっているのか不安だ」と漏らした。
地震で公民館に避難している珠洲市の西端悠さん(30)は21日朝、住めなくなった自宅の片付けのために外出したが、道路が冠水し戻れなくなった。道路網は大きな被害を受けており「食料は大丈夫なのか」と途方に暮れた。
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