兵庫県の斎藤元彦知事の不信任決議案が19日に可決されました。この先どのような選択をするのでしょうか。元宮崎県知事の東国原英夫さんに話を聞きます。
■不信任決議案が全会一致で可決
19日のスケジュールをふり返ります。
兵庫県議会は午前11時ごろに始まりました。午後3時には補正予算案が可決されました。そして午後4時すぎから斎藤知事への不信任決議案の審議が始まり、午後5時半すぎ、不信任決議案が全会一致で可決されました。―86人の全会一致での可決だが、県議会の状況をどのように見てますか?
東国原さん:県議会の重い決断や覚悟を見ました。私は1人、2人ぐらいは青票(反対)を投ずる人がいるかなと思っていました。全会一致というのは驚きました。
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■斎藤知事 この先の決断は?■斎藤知事 この先の決断は?
この先、続投するならば議会解散もしくは辞めるのか選択しなければなりません。東国原さんは知事経験者として、もし同じような状況に置かれた場合、どのような選択をするべきと考えますか?
東国原さん:間違いなく「辞職」です。私の場合は、解散はあり得ません。
仮に知事を辞めるにしても、様々な選択肢があります。
(2)県議会を解散したうえで辞職(3)解散せずに失職
(4)解散
辞職した後に出直し選挙に当選した場合、任期は来年の7月末までとなります。一方で失職した後、知事選に出馬して当選した場合は新たに任期4年となります。
―斎藤知事はどのような選択をするとみてますか?
東国原さん:19日の本会議までの斎藤知事の2、3カ月の言動を見ていて、解散もあり得ると思っていました。議会に対して「解散の選択肢を排除しない」とずっと言ってきました。これは議会に対する1つのブラフや脅し、あるいは議会の対応を注視しようということだったと思います。
19日に86名全員が全会一致で可決されました。それを目の当たりにして、私は、解散はないなと思いました。表情を見ると、何か吹っ切れたような表情になりました。この時に私は、解散はない、あるいは辞職か失職かのどちらかだろうと決めたのではないかと思います。
―斎藤知事にとって全会一致での可決というのは想像していなかったのでしょうか?
東国原さん:想像はしていたと思いますが、改めて確認したと思います。
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■決断を下すのはいつごろ?■決断を下すのはいつごろ?
―辞職なのか、10日間選択せず失職になるのか。これはどうなりますか?
東国原さん:失職を選ぶと、出直し選挙で当選すると4年の任期があります。ここが分かれ道で、斎藤知事は選ぶのかどうなのか。ただ、出直し選挙に出ても100%当選しないと思います。ですから、辞職あるいは失職するなら出直し選挙はないかなと。
斎藤知事に自信があるなら、県民に信を問うということはあるかもしれません。ただ再び選挙に出ることは、ちょっと考えづらいと思います。 全会一致での可決を受け、斎藤知事は「全会一致で可決されたことは重い。この結果を受け止めなければならない。どのタイミングかというのは、先ほど不信任案が可決されたばかりなので、今すぐいつとは言えない。しっかりと考えて決断する」と話しました。
―決断を下すのはいつごろとみていますか?
東国原さん:普通に考えると、辞職であれば来週の頭です。失職であれば10日間動かないということです。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年9月18日放送)
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