19日、新たに原子力規制委員会の委員に就任したのは、原子力工学が専門の長崎晋也氏と、地震学と火山学が専門の山岡耕春氏の2人です。
このうち長崎氏は、東京大学やカナダのマクマスター大学の教授として放射性廃棄物の処分などを研究してきました。
長崎氏は会見で、最終処分地の選定が進められている高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」について「現在は文献調査の段階だが、規制の必要が出てくれば、委員会としてどのような規制が必要か提示しながらしっかり審査していきたい。日本では初めてのもので、海外の情報をアップデートしていきたい」と述べました。
また、山岡氏は名古屋大学の名誉教授で、気象庁の「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の委員も務めました。
規制委員会では地震や津波など自然災害対策の審査を担当します。
山岡氏は「近年は海外でも地震に関する良質なデータが取れるようになっている。広く世界に目を向けつつ、現在の規制基準が適切だということの確認を続けていきたい。能登半島地震や東日本大震災の知見も使っていきたい」と述べました。
2人の任期は、2029年9月18日までです。
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