沖縄に接近した台風14号と秋雨前線の影響で、18日は台風から遠く離れた関東でも、大気が不安定な状態が続き、帰宅ラッシュの時間帯にゲリラ雷雨が襲いました。そして、茨城県の神社では、落雷が原因とみられる火災で、樹齢500年以上の御神木が焼ける被害も出ています。
■台風14号による大雨 新潟では雷鳴が響く
新潟県上越市で午前6時前、強い雨が降りしきるなか、稲光とともに雷鳴が響き渡る様子が撮影されていました。柏崎市で午前5時ごろ、車に打ち付けている音が、雨の強さを物語っています。未明から早朝にかけて、新潟県や石川県には活発な雨雲がかかり続けていました。
大雨をもたらした原因の一つが、18日夜から19日未明にかけて沖縄を抜けていった台風14号です。この台風からの暖かく湿った空気と秋雨前線の影響で、18日は関東各地でゲリラ雷雨となりました。 栃木県下野市では、雲の隙間から青空が顔をのぞかせていましたが、数分後、小山市では目の前の雲が真っ黒になり、何度も落雷が発生しました。映像をよく見てみると、空は一面真っ白に光り、稲光が夜空を切り裂くように何本も伸びているのが分かります。
帰宅時間を襲ったゲリラ雷雨。傘を持っておらず、急いで駅の方へ向かう人の姿が目立ちました。
群馬県前橋市では、地面を叩きつけるような強い雨で、ずぶ濡れになる人や、買い物帰りなのか両手が荷物でふさがり、傘もないためその場で立ち尽くす人の姿も見られました。
茨城県水戸市では、大雨の影響で地面が水で浸かり、車も水しぶきを大きく上げながら走っていました。水しぶきが隣の車の視界を遮ってしまう場面も見られました。次のページは
■茨城・牛久市で冠水被害も■茨城・牛久市で冠水被害も
牛久市では大雨の影響で道路が冠水し、車が通ると歩道側へ波が押し寄せてきます。車道を見ると、1台のトラックが動かず、その場で止まっていました。 撮影者「浸水が深くなっていって、信号待ちしている間にエンストしてしまったと。近所だと(こういうことは)初めてって感じですね」 茨城県内でも多くの地域で落雷が発生しました。轟音(ごうおん)とともに稲光が走りました。
さらに、美浦村で車の中から撮影された映像では、雨足が強くなり、近くでは雷鳴が響いていました。そして、空がピカッと光ると、立て続けに3本の雷が森へと落ちました。
撮影者「地鳴りみたいに地響きが車に乗っていても分かるくらい。雷がドカドカ強くなって…」 阿見町の神社で18日、樹齢500年以上のご神木が焼ける火事がありました。原因は落雷とみられています。
消防が放水する木をよく見ると、まだ燃えているのが確認できます。119番通報が入ったのは18日午後5時前で、その1時間前に阿見町で激しい雨と同時に雷鳴が響いていました。
■東京都心で猛暑日 埼玉では停電被害も
東京都心では18日、最高気温が35℃を超え、150年の観測史上最も遅い猛暑日となりました。しかし、午後になると天気が急変しました。檜原村では、まるでシャワーのように激しい雨が木々に打ち付けていました。
埼玉県の一部では、停電も起きていました。 停電した会社の従業員「ザーと降ってきて、ものすごい近い距離で雷が数回落ちた後に停電しましたね。2回ほど」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年9月19日放送分より)
テレ朝天気 この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。