古川―仙台間で走行中に車両の連結が外れ、緊急停車した東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」のはやぶさの車両(左)=19日午前11時23分、宮城県大崎市(共同通信社ヘリから)

 連結走行が人気の新幹線は二つに分離した状態で線路上に突然止まった。19日朝、宮城県大崎市の山あいを走行中に起きた東北新幹線はやぶさ・こまち6号の緊急停止トラブル。異例の事態に、取り残された約320人の乗客からは「こんなことは初めて」と驚きの声が上がった。

 緊急停止したのはJR古川駅(同市)から約6キロ進んだ上り線の高架上。赤色のこまち7両と、緑色の10両編成のはやぶさが、上り線の離れた位置で止まっていた。下り側で停止した別の新幹線から撮影された写真には、はやぶさ側の連結部分が外れ、内側の金属部分がむき出しになった状態がはっきり写っていた。車両本体に大きな損傷はないとみられる。

 盛岡駅からはやぶさの4号車に乗車していた盛岡市の男性会社員(59)は電話取材に、車両が徐々に減速して停止したと明らかにした。「安全確認のため停車します」「こまちとの連結が外れたもようです」との車内アナウンスが流れ、状況を把握したという。

 車内は空席もあり、体調不良を訴えるような乗客はおらず落ち着いた雰囲気だった。

古川―仙台間で走行中に車両の連結が外れ、緊急停車した東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」のこまちの車両=19日午前11時21分、宮城県大崎市(共同通信社ヘリから)

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