これは、今月、JR貨物で不正が発覚したことを受け、国土交通省が全国の鉄道事業者に緊急点検を指示し、明らかになりました。
東京メトロによりますと、17日までに行った緊急点検の結果、グループ会社の「メトロ車両」が行った車輪に車軸を取り付ける作業が、社内で定めた基準を超える圧力で行われていたことがわかったということです。
基準を超えて取り付けられた車軸は225本で、日比谷線を除く8つの路線の車両だということです。
「メトロ車両」が車両整備を行っている東葉高速鉄道、埼玉高速鉄道でも合わせて8本の車軸で基準値を超えていました。
これらの現場では基準値を超えた場合、数値を基準値内に書き換える不正も行われていたということです。
今回の点検の影響で、これまでに南北線で1本の運休がありましたが、基準を超えて取り付けられた車軸に異常が無いことを確認していて、各路線の運行に影響はないとしています。
東京メトロは、「グループ会社の社員の間で一定の範囲内の基準値超過であれば問題ないとの認識があった」と説明したうえで、「お客様の信頼を著しく損ない深くお詫び申し上げます。記録の書き換えができないシステムに改修するなど再発防止に取り組みたい」とコメントしています。
これを受け、国土交通省は、19日から東京メトロとメトロ車両に対し、鉄道事業法に基づく特別保安監査を行い、安全管理体制など調べることにしています。
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