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 市民の声を代弁する「請願書」の署名を市議会議員2人が偽造していたとして、千葉市議会は辞職勧告決議案を可決しました。“自作自演”と厳しく批判された2人ですが、そろって辞職を否定しています。

■名前を黒塗り…そばに別の人物の名前が

中島賢治市議
「地方自治の運営を揺るがしかねない、悪質極まりないものであります」

 17日、異例の荒れ模様となった千葉市議会。ことの発端は、千葉市民が市議会に要望を出せる「請願書」に関する不祥事でした。

 請願書の内容は、市が提出する議案に賛成の立場で討論する議員の原稿案の作成を市側が行う慣例に対し、それをやめるよう求めるというものです。

 当時、2人と同じ会派だった議員は、次のように話します。

2人と同じ会派 守屋聡市議
「櫻井議員から9月10日に、請願書の提出の署名は(名義人)ご本人のものではなく、『自ら記載した』との話があった。大平議員は『請願の文書は市民の声とメモ書きから自分が作成した』というが、提出者が“内容を知らない”とおっしゃったことで、すべてが自作自演の請願書となってしまいました」

 偽造が指摘されたのは「日本維新の会・無所属の会」に所属していた櫻井崇市議と大平真弘市議です。

 2人が以前議会に提出した「請願書」について、名義人の同意がないまま署名や内容を偽造していたことが発覚。大平市議が公表した請願書のコピーを見ると、人の名前が黒く雑に塗りつぶされ、そばに別の人物の名前が記されています。

 それを書いた本人だとされる、櫻井市議は…。

櫻井市議
「議長!発言を求めます」 議長
「はい、櫻井議員」 櫻井市議
「守屋議員の見解と、私の見解に違いがございます。内容は、守屋議員の発言内容を訂正したい…」 議長
「櫻井議員にお伝えします。ここは弁明の場ではないので、発言は認めません」

 当事者の不満も渦巻くなか、採決された辞職勧告決議。千葉市議会が下した結論は…。

千葉市議会
「採決の結果を申し上げます。賛成全員であります」

 辞職勧告決議に法的拘束力はないとはいえ、全会一致で可決されました。

 当事者2人は「議会の混乱」などを理由に陳謝した一方、辞職はしないという考えを明らかにしました。

櫻井市議
「適切に説明したうえで(名義上の)代表者から承認を頂いたので、本件請願書に署名をした行為は偽造と評価される余地はない」 大平市議
「請願者本人の自署と聞いており、弁明・発言の機会がなくこのような(辞職勧告される)結果になってしまい、誠に遺憾です」

(「グッド!モーニング」2024年9月18日放送分より)

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