石川町の発注工事を巡る官製談合事件と贈収賄事件の初公判が開かれ、検察が被告の塩田前町長に懲役2年6カ月を求刑した。
起訴状によると、石川町の前町長塩田金次郎被告は令和元年から令和5年までの間町発注の公共工事の入札で土木会社の当時の役員や顧問に対し、秘密事項の設計金額を教え、その見返りとして9回に渡り合計で42万円相当の缶ビールなどを受け取ったなどとされている。
18日に開かれた初公判で塩田被告は「間違いございません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は塩田被告が県議会議員の時から土木会社の当時の役員と親族などを通して関わりがあったことを指摘し、設計額の依頼を受けるようになった経緯を明らかにした。
弁護側の被告人質問で塩田被告は「大変なことを起こし、申し訳ない気持ちでいっぱい。恩義があり何度もお願いされたら断り切れなかった」と述べた。
初公判は論告求刑まで行われ、検察側は塩田被告に懲役2年6カ月を求刑した。
一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。
判決公判は11月18日午後2時から開かれる。
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