陸上自衛隊とフランス陸軍は、ゲリラ攻撃への対処などを想定して9月8日から宮城県の王城寺原演習場などで共同訓練を行っています。

日本国内で行うのは今回が初めてで、17日は武装した勢力が人質をとって市街地に潜伏しているという想定のもと、双方の隊員が建物に突入し、人質を救出する訓練などを報道陣に公開しました。

このあと記者会見した陸上自衛隊第9師団の藤岡史生師団長は「今回の訓練が両国の信頼関係の強化とインド太平洋地域の平和と安定に寄与できるものと確信している」と述べました。

また、フランス陸軍第6軽機甲旅団のヴァランタン・セイラー旅団長は「フランスは日本とともに地域の緊張が高まることを抑止することに貢献している。今回の訓練は日本とフランスの協力強化の一端をなすものだ」と述べました。

日本とフランスは去年行われた外務・防衛の閣僚協議で台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、防衛分野の協力を進めていくことで一致していて、今回の訓練にはインド太平洋地域で活動を活発化させている中国を念頭に、両国の連携を示したいというねらいがあるとみられます。

共同訓練は9月20日まで行われます。

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