宮内庁は27日付で、天皇、皇后両陛下が6月下旬に国賓として英国を公式訪問される準備を進めていると発表した。訪英は故エリザベス女王の国葬に参列した2022年以来。国際親善目的での外国訪問は昨年のインドネシアに続き、即位後2度目となる。
両陛下は女王の招待を受けて20年に訪英する予定だったが、コロナ禍で延期となっていた。同庁によると、今年に入ってチャールズ国王から改めて招待があり、日英間で調整を進めてきたという。
関係者によると、日程は約1週間で、現地では宮殿での歓迎行事や国王主催の晩さん会などに出席。両陛下が留学したオックスフォード大の訪問、天皇陛下が研究したテムズ川の水運関連の視察なども検討されている。
日本の皇室と英王室との関係は深く、1953年に皇太子だった上皇さまが昭和天皇の名代として女王の戴冠式に参列。昭和天皇と香淳皇后は71年に、上皇ご夫妻は98年にいずれも国賓として訪問した。
チャールズ国王は皇太子時代、平成と令和の天皇の即位の礼に参列。即位後に英王室が国賓を迎えるのは南アフリカ、韓国に次いで3カ国目となる。
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