英国で開発され、日本で品種登録された希少なバラの苗木をフリマサイトで無許可販売したとして、大阪府警は17日、東京都小金井市の40代の女を種苗法違反(育成者権の侵害)の疑いで書類送検した。自宅の庭で苗木を育て増やしており「繁殖してはいけないと知っていたが、捨てるのがもったいなかった」などと供述しているという。

書類送検容疑は2023年9月〜24年1月、英国のバラ育種会社「デビッド・オースチン・ロージズ」が開発し、日本で品種登録されたバラの苗木3本を同社の許可なく約2万円で販売し、同社の育成者権を侵害した疑い。

府警によると、女は22年1月ごろバラの苗木を購入。自宅の庭で挿し木により増殖し、フリマサイトに出品していた。22年8月以降、運営会社から警告やアカウント停止処分を受けていたが、新たにアカウントを作り出品を続けていたという。

登録品種の苗木を巡っては、フリマサイトなどネット上での違法販売が問題視されており、対策が検討されている。農林水産省の有識者会議は6月、「オンライン上の取引で、販売者情報の明示や届け出を義務づける」などとする提言をまとめた。

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