台風13号の影響で、秋雨前線の活動が活発になり、14日からの3連休は各地で大雨が降りました。さらに、大型の台風14号が発生し、注意が必要です。
■大雨で各地のイベントに影響も
福島県では雨の降りしきるなか、稲光が光ります。東京・港区六本木では、傘を持っていなかったのか、雨に濡れながら歩く人の姿も見られました。栃木県矢板市で高速道路を走行中、急に降り出した雨。その3分後、非常に雨が強くなってきて、目の前も真っ白に。前の車も見えづらくなっています。
激しい雨音とともに響き渡る、花火の音。福島県いわき市で15日午後6時ごろ、秋祭りの会場で、雨の夜空に花火が打ち上げられていました。 撮影者「午後5時ごろになってから、一気にもうゲリラ豪雨みたいにドバーッと風も結構強く吹いて、かなりひどい状況でしたね。雨が強すぎたせいか、18時に開始して、だいたい18時10分には(花火が)上がらなくなった感じですね」 群馬県伊勢崎市で強い稲光が光り、道路を曲がった先は冠水しています。すれ違う対向車は、大きな水しぶきを上げています。
住宅の横を流れる深さ3メートルの用水路から、水が道路へとあふれ出しています。普段は、ほとんど水が流れていないといいます。
撮影者「今まであんなふうになっているのを見たことがないので、いざとなったら、ちょっと上の階に逃げようかなって思っていました」
新潟県佐渡市でも道路が冠水し、水しぶきを上げながら車が走っていきます。
大雨は、各地のイベント会場にも影響を及ぼしています。太鼓の音色とともに、大きく上がる水しぶきが見られます。富山県南砺市で行われた城端むぎや祭は突然の大雨で一時中断し、見物客は軒下に雨宿り。中には、傘を差してステージ前にとどまる人もいました。
傘を差して多くの人が行列を作っていたのは、山形市で開催された「日本一の芋煮会」です。
傘を差した観光客が見守るなか、大きな鍋から重機を使って移し替えられたのは、大量の芋煮でした。雨のなか、やっと手に入れた芋煮の味は…。
宮城から来た人「熱くて…ちゃんとおいしいです」 関東から来た人
「待っただけあって、めちゃくちゃおいしいもの食べられて、全然満足ですね」
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■奄美地方 一時約7000戸停電■奄美地方 一時約7000戸停電
週末、台風13号が直撃した奄美大島では、風がゴウゴウと音を立て、雨が地面を打ち付けています。自転車は風で横倒しにされ、街路樹も大きく風にあおられ、横殴りの雨が何度も吹き付けています。道行く人の傘は壊れてしまったのか、風にあおられてバタバタとはためいています。
鹿児島県奄美市では14日、最大瞬間風速31.9メートル、一日の雨量207.5ミリを観測。海辺では波が風に吹かれしぶきとなり、浜辺の木々へ吹き付けていました。奄美地方では一時、およそ7000戸が停電しました。
近所の人「びっくりしました。こんなになっているとは思わなくて。15日夜7時半くらいから消えてて、16日朝まで消えてたんで、もう蒸し暑くて」
停電の影響で、信号も消えたまま。建物の窓ガラスが割れる被害もありました。瀬戸内町では、沖合でいかりを下ろして避難していた土砂運搬船が暴風で流され、浅瀬に乗り上げました。
■観光シーズンの沖縄 ホテルのキャンセルも
3連休、観光シーズン真っただなかの沖縄も台風13号の影響を受けています。那覇市内では、Lアラートが災害情報を知らせていました。連休の予定を変更する観光客も見られます。 神戸から来た観光客「(Q.予定変更して何をする?)ホテルに行くくらい。台風で出られなかったら、もうしょうがないなと」 東京へ帰る観光客
「困ってます」
「(Q.何が困っている?)(帰りの)飛行機が飛ぶかなって」 台風の影響で急きょ予定を変更
県内からの観光客
「ピザですね。お友達同士でキャンプに行く予定だったんですけど、台風が来るということで延期になったので、じゃあどうしようかと思って、ホテルを取りました」
「(Q.台風が近付いているのは、どうですか?)ちょっと嫌」
外でのレジャーを諦め、代わりにホテルでピザパーティー。残念な気持ちを吹き飛ばすように、ホテルで楽しみました。お母さんが「おいしいですか?」と聞くと、子どもは頬張ってうなづきました。
国際通りにあるアロハシャツのお店は、3連休中の台風に頭を抱えます。 アロハシャツSHOP MANGO HOUSE伊敷恭佑店長
「連休は大事ですね、人通りも増えるので。大事な時に台風が来られてしまうと、ちょっと…」 ホテルでもキャンセルが相次ぎ、売り上げに大打撃を受けています。 ホテルパームロイヤルNAHA国際通り
ウィラー智子代表
「この2日間で、390万円近くが320万円くらいに下がってしまったので、70万円減ですね」
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■完全復活!浅草サンバカーニバル■完全復活!浅草サンバカーニバル
一方で、記録的な残暑が続く場所もあります。観光客でにぎわう鳥取砂丘では、入口に設置された温度計が示した気温は40.3℃でした。 大阪からの観光客「(Q.この暑さどうですか?)間違ったかなと」
「(Q.ちゃんと帽子もかぶって?)そうですね。水分も何回も何回もとってて」
多くの人が日傘や帽子で日差しを避けるなど、熱中症対策をして、砂丘の観光を楽しみます。
暑さの中、砂丘の真ん中で座り込んでしまう人の姿も見られ、レンジャーが運搬車を呼んで搬送していました。14日、熱中症などでレンジャーの対応を受けた人は5人に上ったといいます。
東京でも、厳しい暑さが続きます。5年ぶりに完全復活した「浅草サンバカーニバル」が15日、開催されました。都心の最高気温は34.4℃。厳しい暑さの中で行われるイベントとあって、熱中症対策もバッチリです。沿道の観客も、日傘や帽子でしっかりと対策をしています。
サンバを見に訪れた人「(Q.暑さはどんな感じですか?)すごい暑いですね、日差しがなんか夏みたいな」
あまりの暑さに、踊り終わったダンサーもこう話します。
神戸から参加したダンサー「気候が異常ですよね、9月でもね。汗が止まらないくらい暑いです。露出は多いんですけどね」
「(Q.暑さの対策は?)飲み物を飲んで、今もここ(首元)を冷やしてますけど、実は。パックで冷やしたりとか、塩あめをなめて。ゼリーもエネルギーチャージ飲んで、対策バッチリで踊りに集中できるように」 15日、全国70地点で猛暑日を観測しました。熊本県甲佐では37.9℃を記録し、9月の観測史上最高となりました。広島では35.7℃と、観測史上最も遅い猛暑日を記録しました。
異常な残暑が続くなか、15日に大型の台風14号が発生。さらに、秋雨前線が活発化し、広い範囲が大雨になる恐れもあります。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年9月16日放送分より)
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