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 お寺のプラネタリウム「寺ネタリウム」の人気が目の肥えた天文ファンに広がっています。モットーは「星教分離」です。

■住職と解説員が軽妙トーク 天文ファン満足

 東京・葛飾区にある證願寺。創建400年以上の由緒あるお寺です。  普段は静かな場所ですが、そこに週末行列ができていました。聞けば、かなり遠方から来た人もいます。 名古屋から来た人
「私、普段、名古屋市科学館のプラネタリウムでよく見ているんですが、館長さんの人柄が出たプラネタリウムが面白いのと、この規模でお寺の中にあるというロケーションが魅力的です」  お目当ては、お寺の中に作られたプラネタリウム「寺ネタリウム」。投影機は、カメラで知られるペンタックスが試作した世界で唯一のものだといいます。  暑い外とはうって変わってお寺の厳かな空間で繰り広げられる天体ショーに来た人は、あっという間に引き込まれていきますが…。 證願寺 第17代住職 春日了さん
「皆さん、お元気ですか?お寺だから安らかにお眠りになってもいいんですけど、あんまり安らかに眠っちゃうと、違う仕事で私」 解説員 福田弥生さん
「その時は面倒を見るということで」 春日さん
「面倒を見ますよ」  時にブラックジョークも交えた軽妙な掛け合いで、会場を沸かせるのは、住職の春日さんと解説員の福田さんです。 福田さん
「これが北斗七星で。この北斗七星というのが星座ではありませんで、おおぐま座というクマの一部分です」 春日さん
「悪いこと考えてますね、こいつね」 福田さん
「また今年もクマ出ますかね」

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■モットーは星と仏教切り離す「星教分離」

■モットーは星と仏教切り離す「星教分離」

 一時は天文学者の道を目指していた春日さん。ただし、話が仏教の教えに及びそうになると…。 福田さん
「だめですよ、星教分離ですから」 春日さん
「星教分離」  モットーは、星の話と仏教の教えは切り離す「星教分離」です。 春日さん
「信教の自由の中に、いきなり宗教の話をされたくないという自由もあるんですよ。一般の人が星見に来た時に『実は仏教では』ってやると、それを嫌がる人もいるんじゃないかと思って。わざと分けているんです。もともと違うものですけれども」

 それが、多くのファンをとりこにしているようです。

来た人
「こんな漫才みたいに解説していただけるというのを知らなかったので、すごく楽しかったです」
「他のプラネタリウムにない科学的なお話とかも聞けるし。お寺という環境の中で、びっくり箱のような世界が毎月テーマを変えて聞けるので、とても楽しくて通っています」  一般公開は月2回。今月末の回の予約もまだ受け付けているということで、唯一無二の天体ショーに出掛けてみてはいかがでしょうか。

(「グッド!モーニング」2024年9月13日放送分より)

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