お守りなどの売り上げを宗教法人の収入に計上せず、男性宮司が給与として2023年までの7年間で計約2億5千万円を私的に流用したとして、東京都北区の「赤羽八幡神社」が東京国税局から源泉所得税の徴収漏れを指摘されていたことが12日、分かった。

宮司と、神社を運営する宗教法人への追徴税額は重加算税を含め計約1億3千万円とみられる。

神社のホームページなどによると、「∞」のデザインが入ったお守りや絵馬を販売し、人気アイドルグループ「関ジャニ∞」(現・SUPER EIGHT)のファンから人気を集めていた。ファンからは「聖地」とされる。神社は取材に「コメントは差し控える」としている。

関係者によると、宗教法人の代表でもある宮司は、参拝者らから受け取った売り上げを法人の口座に入れず、自身の口座に直接入金しており、東京国税局は悪質な仮装・隠蔽と認定したもようだ。

流用分は給与に当たり、法人として所得税を源泉徴収する義務があったと判断したとみられる。〔共同〕

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