11日、JR貨物のデータ改ざん問題を受けて、点検のため一時、7000両すべての車両が運行を停止しました。物流への影響に懸念が広がっています。
■「野菜高騰」「トラック取り合い」懸念も
11日、全国3カ所の車両所で国土交通省が行った立ち入り調査。 きっかけは今年7月、新山口駅で起きた貨物列車の脱線です。 原因は、列車部分の組み立て作業でデータ改ざんなどの不正が行われていたことでした。 JR貨物は11日、不正が確認されていた車両以外にも、安全確認が取れていない車両が新たに300両あると発表。確認のため、全7000両の貨車を一時停止する事態に発展しました。ヤマト運輸や佐川急便は一部の荷物の遅れが生じる見込みがあると発表。スーパーの品ぞろえに影響があるのでしょうか。
スーパーマルサン 青果部門チーフ長板清英樹さん
「(Q.JR貨物が止まったと聞いた時どう思った?)だいぶショックな感じですよね。どうしてもジャガイモとかタマネギというのは、JR貨物が主体だと前々から聞いていましたので。(貨物列車が)止まることによってこういう野菜たちが来なくなりますと、相場がまた高騰するのではないかという懸念があります」
物流が滞ると入荷が減り、価格の高騰を引き起こす可能性があると話します。
板清さん「今のところ、潤沢には市場には出回っているので、品不足にはならないと思うんですが、もし長期的に止まってしまうことになると、そういう懸念は捨てきれないですね」
代替輸送の手段として考えられるトラックですが、ドライバーからは、心配する声が上がります。
野々市運輸機工株式会社吉田章代表取締役社長
「国内の輸送の9割を担っているのはトラックなので、代替手段としてはトラックになるのではないかなと思います。トラックの取り合いのようなことが起きるのではないかと思います」
JR貨物は、安全確認がとれたとして、午後6時ごろに未確認の300両を除くすべてのコンテナ貨物列車に運行再開の指示を出しました。
未確認の300両については、安全の確認が取れたものから、順次運行を再開します。(「グッド!モーニング」2024年9月12日放送分より)
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