アフガニスタン出身で難民認定された両親を持つ女児(1)の日本国籍を求め、戸籍を作る「就籍」を申し立てた家事審判の即時抗告審で、名古屋高裁が許可する決定を出したことが12日、代理人弁護士への取材で分かった。却下した名古屋家裁豊橋支部の審判を取り消した。11日付。
長谷川恭弘裁判長は審判理由で、アフガニスタンでは2021年にイスラム主義組織タリバンが政権を掌握し、国としての実態を失っていたと指摘。女児が日本で生まれた22年当時、両親は実質的に国籍がなく、国籍法に、両親が国籍を有しない場合、日本で生まれた子に日本国籍を認める規定があることから就籍を認めた。
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