「花粉を香りでガード」などとうたった花粉対策グッズの表示には合理的な根拠がないとして、消費者庁は26日、エステー(東京都新宿区)に景品表示法違反(優良誤認)で再発防止などを求める措置命令を出したと発表した。25日付。
対象になったのは同社の「MoriLabo」シリーズ4商品。
消費者庁によると、早くて2019年12月から遅くても昨年11月の間、同社は、商品が含むトドマツ精油の成分の効果により「花粉を香りでガード」「アレル物質の働きを低減」などと、商品や自社サイトに表示していた。
同庁が根拠となる資料を求めたが、提出された資料は、およそ500ミリリットル容量の非常に小さな空間でのテスト結果などだった。同庁は、商品を使う空間とは条件がかけ離れており、合理的な根拠とはみなせないと判断した。
エステーは「厳粛に受け止め、徹底して再発防止に取り組んでまいります」とのコメントを発表した。商品は昨年11月末に製造・販売を終了している。(大村美香)
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