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 茨城・つくば市の市長が自らの退職金の額を市民に決めてもらう条例を提案しています。異例の取り組みを市民はどう感じているのでしょうか。

■ネット投票 100点満点で「市民が評価を」

つくば市 五十嵐立青市長のXから
「市長の退職金について、インターネット投票を行います。公約の進捗(しんちょく)と実績に対する評価と退職金を連動させる投票です」

 市民にSNSでこう呼び掛けているのは、つくば市の五十嵐立青市長(2期目)です。

 11月に任期満了を迎えるにあたり、市民によるインターネット投票で退職金の額を決めるというのです。  つくば市のアプリをダウンロードすると投票でき、市長の実績を0点から100点まで10点刻みで評価。その平均点が退職金に反映される仕組みです。  市長の退職金はおよそ2000万円で、例えば平均点が50点だった場合、50%分1000万円ほどしか支給されません。

 市長は、なぜ退職金の額を市民に決めてもらおうとしたのでしょうか。

五十嵐市長
「政治に対して信頼感のようなものが失われてしまっている。政治家が選挙の時にいろいろと良いことを言うけれども、選挙が終わった後にそのことを本当に実現しているのか、やっていないのか、はかる術が全然ないということがある」

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■先に見据える「民主主義のアップデート」

■先に見据える「民主主義のアップデート」

 五十嵐市長が今回の試みの先に見据えるのは、ネット投票も含めた「民主主義のアップデート」だといいます。 五十嵐市長
「この退職金という材料を使って、市民と市政の距離を縮める。一つのきっかけにするために、政策評価と連動をさせた(インターネット)投票をしようということを考えた」  つくば市民はこの提案をどう思っているのでしょうか。 つくば市民(60代)
「まあ、やってみてもいいとは思います。興味を持つ人もいるかもしれないし。市長さんも自分への評価が分かるし。別に悪い点は考えられない。今のところはね」

 一方で、こんな意見もありました。

つくば市民(50代)
「私はスマートフォンを所持していませんので、アプリを持っている方のみで決定してしまうことに関しては反対です。紙媒体での投票もぜひ検討していただきたい」  市によれば、全国初の取り組みということで、条例案が現在開催されている市議会で可決された場合、ネット投票は11月1日から実施されます。

(「グッド!モーニング」2024年9月11日放送分より)

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