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 茨城県石岡市の県道沿いで、100メートルにわたってプラスチックなどの産業廃棄物が高く積まれている様子が撮影された。近隣の住民からは、崩れそうで怖いという不安の声が上がっている。

■県道沿いに廃棄物積み上げ 茨城・石岡市

 茨城県石岡市を走る「フルーツライン」と呼ばれる県道沿いに、突如として高く積まれた大きな袋が現れた。  現場に近付いてみた。リポーターの身長の3倍はあろうかという廃棄物には、大きなケースや錆びた金属、さらには「1万1900円」と書かれた広告のようなものも見られる。  重さに耐えきれず、フェンスは道路に向かって斜めに傾き、崩れてしまっている箇所もある。道路にはプラスチックなども散乱している。  付近の土地所有者に許可を得てドローンを飛ばし、現場上空を見てみると、全長およそ200メートル、敷地面積およそ8200平方メートルにびっしりと敷き詰められた産業廃棄物が広がっていた。まるでゴミの川のようだ。 近所の住民
「あれが(廃棄物)落っこちたら、怖いですよね。通ってて」
「ゴミが蓄積されていって、それが家で使っている井戸水に影響しちゃったら、大丈夫かなと心配」 恋瀬地区 吉田勝一区長会長
「台風とか大雨とか、プラスチック破片だったら飛びますよね。畑ある人は、畑に入ったら使えないですよね」

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■業者への連絡がつかず 土地所有者も不在

■業者への連絡がつかず 土地所有者も不在

 この問題は、地元市議会でも議論された。 石岡市 岡野孝男議員
「小中学校の児童生徒の通学路でもあり、地域住民の皆様には不安と恐怖を与えてまいりました」 近所の住民
「(Q.搬入していた業者と話したことは?)あります」
「(Q.どんな感じでしたか?)ここへ持ってきて、有価物で海外へ売るんだよという話でしたので」  業者に連絡を取ってみると、「おかけになった電話は電波の届かない場所にいらっしゃるか、電源が入っていないためかかりません」という音声が流れ、通じず。現在の土地所有者のもとを訪ねてみたが、不在だった。

■費用は3億円か 行政代執行で強制撤去へ

 石岡市によると、2020年秋ごろから、当時の土地の所有者と賃貸借契約をした千葉市の業者が廃プラスチックを置くようになったという。業者は中国へ輸出するため、廃プラスチックの選別をするとし、有価物であると主張した。

 その後、千葉市の業者に土地の所有権が移ったが、廃プラスチックの選別などは行われなかったため、茨城県は産業廃棄物と判断した。

 去年3月、すべての廃棄物を撤去するよう措置命令を出したものの、撤去は一部にとどまり、県は行政代執行による廃棄物の強制撤去を行う方針を固めた。撤去する量はおよそ1万2000立方メートル、かかる費用はおよそ3億円とみられる。 茨城県県民生活環境部 高島茂之さん
「一番は、県民の安全。あそこは通学路に使われる場所ですので、崩落してけがをするとか、避けなければいけない。捨て得は絶対に許さないという気持ちを一番強く持っています。茨城県は、廃棄物を不法投棄しづらいんだという意識づけのためにも、徹底して厳しく指導していきたい」

 行政代執行について、茨城県民は次のように話した。

茨城県民
「3億円かかるっていうのも、将来的に不安をいろいろ感じていて、ちょっとビックリ。なんで、そこまで税金で私たちが出さなきゃいけないのかな」 産業廃棄物が堆積した地区の住民
「やっと動いて良かった。何かしら対策、動いてくれたのは本当良かった」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年9月10日放送分より)

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