吉田克朗さんの代表作が展示された会場
物体を組み合わせ、その特性が自然に表出されるような作風で「もの派」と呼ばれた現代美術家、吉田克朗(かつろう)さん(1943〜99年)の回顧展「吉田克朗展—ものに、風景に、世界に触れる」(東京新聞など主催)が、同県葉山町の県立近代美術館葉山で開かれている。 吉田さんは60年代後半に登場した「もの派」の中心的な存在として知られる。後にその作風から離れ、転写などの実験的な手法を模索。80年代後半からは粉末の黒鉛を手や指にこすりつけて描く「触」シリーズを発表し注目を集めた。 今回は、吉田さんの作品世界に迫る初の回顧展。同時代の美術動向と向き合いながら、自らの創作活動のあり方を追求し続けた軌跡を約160点の作品や制作ノートを通してたどる。 6月30日まで。月曜休館(4月29日と5月6日を除く)、午前9時半〜午後5時。観覧料は一般1200円など。(砂上麻子) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。