IOC(国際オリンピック委員会)が来年初めて世界大会を主催することで注目されるeスポーツ。今、秋田県のあるプロチームが注目されている。
■世界に広がるeスポーツ 秋田に異色チーム
若者を中心に世界で人気を集めている、コンピューターゲームをスポーツ競技として行うeスポーツ。去年、中国のアジア競技大会で、初めて正式種目に採用され、来年はサウジアラビアでIOCが主催する国際大会が初めて行われる。
そのeスポーツの世界で戦う、異色のチームが秋田にある。
シューティングゲームに熱中しているのは、日本初のシニアプロeスポーツチーム、その名も「マタギスナイパーズ」。2021年に結成され、現在のメンバーは10人。平均年齢は69歳だ。(最年長76歳。最年少61歳)チームは今、5対5で行うシューティングゲームを世界中のチームとオンライン上で対戦している。
mark25さん(68)「(Q.ゲームは難しいですか?)すごく難しいです。ねらって撃つと当たるというものではなくて、動いて止まって撃たないと当たらない。そういうゲームらしいんですよ」
mark25さんは3年前に金融関係の仕事を定年退職した際、妻のすすめでマタギスナイパーズに加入した。メンバーのほとんどがゲーム初心者だったという。
mark25さん「(これまでは)自分の時間で気持ちを安らぎながら何かするってなかったので、一切仕事から離れて好きなことをやるということで」
マタギスナイパーズは、地元のIT企業が高齢化率全国1位の秋田県で、高齢者が前向きに暮らしていく手助けができないかと始めた事業だという。
株式会社エスツー EC事業部土門悠部長
「年を取って仕事を定年退職してこれからの人生で何をやろうという時に、今までできなかったeスポーツをやってみようとか、どんどんチャレンジできるようになれば、高齢者をポジティブに捉えることってできるんじゃないという」
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■監督は親子ほどの年齢差 厳しく指導■監督は親子ほどの年齢差 厳しく指導
そんなマタギスナイパーズを指導するのが、メンバーたちよりも30歳以上若い、れもん監督(31)だ。 れもん監督「ゆっくりね!歩いていくんだよ!ミッドに行くんだぞ!おりるな!」
「いけ!いけ!全員でいけ!全員でいけ!」
親子ほど歳が離れたメンバーへの厳しい指導。監督を引き受けることに戸惑いはなかったのか。
れもん監督「高齢者チームって海外にもあまりないんですよ。面白そうだなって、ふたつ返事でした。悩みもしませんでした。いいですよって。あんまりプレーヤーを年齢で僕も見ないので」
eスポーツチームに所属していた経験を持つれもん監督が、厳しい指導をする理由はチーム一丸で目指す目標にあった。それは、国際大会出場だ。
現役時代は社会的にも責任ある立場にいたメンバー達も、若い監督からの厳しい指導についてこのように話した。
NAGIさん(64)「取材に来た方、皆さん心配するんですけど…自分たちの脳の中だけでは解決できないこともあるので、客観的なアドバイスも必要だし」 CaitSithさん(73)
「言ってもらわないと分かんないしね」
趣味としてではなく、本気で大会出場を目指しているマタギスナイパーズ。その原動力は…。
ひろBooさん(65)「孫が生まれたばかりなんですけど、大きくなるころには一目置かれるような、おじいちゃんになれればいいですね」 mark25さん
「みんな上を目指してとにかく勝ちたい!うまくなりたい!それ一本なんです。年齢が上がっても上を目指す。挑戦する気持ちがあって、体もとりあえずついていっているのでいいかな」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年9月9日放送分より)
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