伊藤信太郎環境相は26日の閣議後記者会見で、水俣病の公式確認から68年となる5月1日、熊本県水俣市で開かれる犠牲者慰霊式に出席することを明らかにした。「水俣病で亡くなった方のご冥福を心を込めて祈りたい」と述べ、語り部や患者団体との懇談の場を設けて、「地域の声を拝聴する」とした。
水俣病を巡っては、特別措置法に基づく救済を受けられなかった住民らが国と原因企業に損害賠償を求める訴訟が各地で続いている。全面解決に至っていない原因について問われ、伊藤氏は「理由は一つではなく即答できない。行政としては現行の法律に応じて最大の努力をしてきた」と述べるにとどめた。
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