企画展は核兵器の廃絶を目指す大学生などのグループ「KNOW NUKESTOKYO」が、東京 文京区の東京大学で開いています。
先端技術などを使って核兵器の恐ろしさを表現した6つの作品が展示されていて、このうちAR=拡張現実を活用した映像作品では、渋谷に核兵器が落とされたという想定で、高層ビルの合間に巨大な灰色のキノコ雲が浮かび上がる様子が表現されています。
また、被爆者や科学者などが核兵器について語ったことばを、天井からつるした10枚余りのパネルに記した作品や、世界に推計でおよそ1万2000発の核弾頭が存在する緊迫感を大量の風船で表現した作品などが展示されています。
訪れた大学3年生は「被爆者の証言や資料館を訪れるのとは違い、核兵器がいま使われるかもしれないという意識を持ち、より身近な問題として感じることができた」と話していました。
企画した長崎出身の大学4年生の中村涼香さんは「被爆者からバトンを受け継ぎ、時代に適した方法で発信していくことが必要だと考えて企画しました。今後も新しい形で核の恐ろしさを伝える方法を考えていきたい」と話していました。
「あたらしいげんばく展」は今月8日まで開かれています。
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