警察や消防によりますと、5日午前7時前、松川村に住む人から「近所でクマに襲われてケガをした人がいる」と消防に通報がありました。

警察によりますと、60代と80代の女性2人がクマに顔をひっかかれてケガをしていて、松本市内の病院に搬送されたということです。

詳しいケガの程度はわかっていませんが、搬送時には2人とも意識があり、会話ができる状態だったということです。

クマは体長がおよそ1メートル40センチの成獣とみられ、2人を襲ったあとその場からいなくなっていて、警察などが付近を捜索するとともに住民に注意を呼びかけています。

現場はJR信濃松川駅から北西に900メートルほどの住宅や寺などがある地域です。

長野県内ではことし4月から7月までにクマの目撃情報が合わせて744件寄せられ、去年の同じ期間と比べておよそ2割増えていて、県が「ツキノワグマ出没注意報」を出して注意を呼びかけています。

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