物議を醸した通勤快速の廃止から半年、JR京葉線が異例ともいえる短期間でのダイヤ再改正に踏み切りました。
■わずか半年でダイヤ再改正…なぜ?
東京駅と千葉県内の各地を結ぶJR京葉線。沿線には、ディズニーランドや葛西臨海公園、ZOZOマリンスタジアムなど人気スポットがズラリと並びます。 そんな首都圏の主要路線のダイヤ改正が今月1日に行われ、平日の上りで千葉市の蘇我駅を午前7時台と9時台に出発する3本が各駅停車から快速に変更されました。このJR京葉線を巡っては、今年3月のダイヤ改正では通勤快速が廃止され、各駅停車に変更されていました。
JR東日本 土澤壇千葉支社長(去年12月)「私どもの改正の目的とか狙いは3点ある。混雑の平準化、各駅停車しか止まらない駅の利便性向上。各駅停車の所要時間を短くする」 JR東日本は当時、ダイヤ改正の主な理由を混雑を平準化するためと説明していましたが、市民生活への影響を懸念する周辺の自治体からは反発の声も上がっていました。 千葉市 神谷俊一市長
「私としては非常に不満。納得できない内容」
あれからわずか半年。異例ともいえる短期間でのダイヤ再改正の背景には、何があったのでしょうか?
次のページは
■専門家 「混雑の平準化」への提言■専門家 「混雑の平準化」への提言
JR東日本に17年間勤務した経験を持つ専門家は、こう指摘します。 交通計画コンサルティング「ライトレール」阿部等社長
「(3月のダイヤ改正で)影響が大きいのが、蘇我駅から先の外房線・内房線方面。そのエリアから東京に通うのが、非常に不便になります。特に長距離通勤通学の人から見ると、東京都心に通学通勤が朝と帰りと、10分から20分近く所要時間が延びる。それを見直してほしいという声が非常に強く上がった」
利用客からは、次のような声が聞かれました。
利用客「朝の通勤時間が全部各駅停車だと、立ちっ放しで時間も長いしつらい。臨機応変に動いてくれたのは良かった」 利用客
「もうちょっと(快速を)増やしてもらいたい」 利用客
「(前回)減らすということがあまりに急だったので。早く増やす対応をしてもらってうれしい」 専門家は、混雑をさらに緩和する方法を提言します。 阿部社長
「(停車駅の多い)快速の駅を1つ減らすだけで、混雑が緩和される。(停車駅の少ない)通勤快速に1駅増やすことによって、列車間の混雑の平準化と長距離利用の所要時間を短くすることが両立できる」
(「グッド!モーニング」2024年9月5日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。