三重、奈良、和歌山3県で88人の死者・行方不明者を出した紀伊半島豪雨から13年となった4日午後、29人が犠牲となった和歌山県那智勝浦町で慰霊祭が開かれ、遺族や自治体関係者が献花し、故人を追悼した。
慰霊祭は同町井関地区の紀伊半島大水害記念公園で開かれ、防災サイレンが町内に鳴り響く中、参列者は黙とう。慰霊碑に花を供えた。
区長の石井康夫さん(69)は「当時のショックは少しずつ和らいだけれど、年々さみしい気持ちが強くなっていく。みんながおったら、にぎやかやったろうな」と涙をにじませた。
堀順一郎町長は「防災、減災に取り組んでいくことを改めて誓った」と話した。
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