■9月は台風シーズン 新たな熱帯低気圧発生か
4日現在、台風は11号ひとつのみ。この11号は南シナ海にあり、今後も北西に進む予想で列島には影響がなさそうです。ただ油断禁物!9月は1年のなかで最も台風が上陸しやすく、8月に続いて発生数も多い月です。
雲画像の赤く囲った所が対流活動が活発なエリアで、台風11号のほか、小笠原近海にも熱帯低気圧(台風の卵)があります。小笠原近海の熱帯低気圧は台風までにはならず不明瞭になる見込みですが、6日ごろには日本の南でさらに新しい熱帯低気圧が発生する予想もあります。週末ごろからは沖縄や奄美が影響を受ける可能性があるため、今後の情報に注意してください。
■9月でも秋台風とはならず?台風の特徴は
秋台風は上空の風にのってスピードをあげて本州付近を進むことが多いのが一般的な特徴です。しかし、その上空の風、偏西風が現在はまだ北にあり、進路が夏台風のように定まりにくいことが考えられます。さらに、週後半には夏の太平洋高気圧も西へと張り出しを強める予想で、本州だけではなく、沖縄や奄美方面まで台風が西回りに進むパターンもありえそうです。9月前半は例年のような秋台風ではなく、まだ夏のような台風の動き方をする恐れもあり、注意が必要です。
■朝は秋めく 本州で今シーズン初めて10℃未満に
気温も夏と秋のせめぎあいです。
けさは秋めき、4日朝の最低気温は全国各地で8月以降で一番の涼しさとなりました。青森の酸ケ湯は9.9℃と、本州で今シーズン初めての1桁を観測しています。東京も22.8℃、およそ1カ月半ぶりに22℃台まで下がりました。
下川(北海道)7.5℃ きょうの全国最低
酸ケ湯(青森)9.9℃
仙台 20.6℃
東京 22.8℃
長野 19.8℃
京都 22.9℃
■日中は厳しい残暑 35℃以上の猛暑日も
一方で、日中は厳しい残暑です。週間予報では西日本、東日本で35℃前後がずらっと並びます。ムシムシ感は少し抑えられるものの、まだしばらくは半袖が活躍しそうです。福岡の太宰府では週末から35℃以上の猛暑日が予想されていて、国内の年間猛暑日最多記録を更新する可能性があります。9月になっても夏と秋が交差していて、本格的な秋の訪れはもう少し先となりそうです。 この記事の写真を見る(2枚)
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