北海道札幌市では各地で再開発がめじろ押しです。中央区の桑園エリアではマンションや都市型のワイナリーなどの建設が進んでいます。街並みはどのように変わるのでしょうか。
1日あたり9429人が利用するJR桑園駅。北海道内の駅では6番目に多い人数です。
通勤時間帯の混雑緩和を図るため、春から全ての快速列車が停車するようになり利便性は高まっています。
「病院もいっぱいありスーパーも近いので住みやすい。小学校も近く、保育園もいっぱいあり困らない。公園もある」
「札幌駅まで1駅で行けるので、映画や買い物に気軽に行けるのがいい」(ともに桑園地区の住民)
ファミリー層を中心に人気が高い桑園地区で、いま再開発が進んでいます。
【桑園再開発の目玉(1) 商業施設を備えたマンション】
「3年前に営業を終えたスーパー銭湯の跡地では、マンションの建設が進められています」(池田 大地 記者)
北海道大学植物園に近い、オフィスやマンションなどが立ち並ぶ一角に建設中の2棟のマンション。JR北海道などが手掛けています。
そのうちの1棟は15階建ての分譲マンションで、全83戸が南向き。2025年6月の完成を目指しています。
間取りは2LDKから4LDKで、価格は5000万円台から9000万円台を想定しています。
「閑静な住環境が得られる環境の良さ。「ミニ大通」沿いというのもポイント」(大京 松井 正浩さん)
同じ敷地内にはスーパーやフィットネス施設、クリニックなどが入る商業施設を備えたマンション建設も始まっています。こちらは翌2026年1月の完成を予定しています。
「桑園駅まで歩いていける距離感と、札幌駅や大通駅も身近に利用できる利便性、さらに住宅環境の良さ。利便と環境の良さ両方を享受できるようなエリア」(松井さん)
進む再開発。マンションだけではありません。
【桑園再開発の目玉(2) 都市型ワイナリー】
「石山通のすぐそば、北2条西10丁目にコンクリートを基調としたおしゃれな建物が突然できました。中をのぞくとタンクのようなものが見えます。こちらは何ですか?」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)
「札幌市では初めてできた街中のワイナリーです」(リベラ 平沢 真理奈 社長)
5月に開業する都市型ワイナリー「リベラワインテラス」。障がい者の就労支援を行ってきた「リベラ」が経営します。
今後は北海道の余市町や仁木町の自社農園で栽培したブドウを使う予定で、ここでワインを醸造します。
冬期間の障がい者の通勤やワインの配送、インバウンドの利便性などから、あえて街中に建設しました。
年間1万6000本を生産し、5月末から販売する予定です。
「試飲所ではタンクから取り立てのワインが飲める」(平沢社長)
6月にはレストランも完成し、ワインとともに料理も楽しめます。
【桑園再開発の目玉(3) 未来型オフィスビル】
JR桑園駅近くに建設が進むビル。産業ガスの供給などを行うエア・ウォーター北海道の本社が入る「エア・ウォーターの森」です。
オフィスのほかに大学や自治体との研究施設、一般の人も使えるレストランやホールなどが予定されています。
「はりが全て木でできていて、鉄骨やコンクリートは入っていない。全て北海道産のカラマツ100%」(竹中工務店 武田 力さん)
また、ガラスも三重構造で、その中に自社で開発したガスを注入し断熱性を高めるなど、環境に配慮した未来志向のビルになっています。
「1階と屋上にはガーデンがあり、自由に出入りしてくつろげる。これから訪れるであろうカーボンニュートラルの時代を先取りした建物を目指しているので、身近に感じてもらいたい」(エア・ウォーター北海道 日谷 知章さん)
「エア・ウォーターの森」は2024年12月上旬に開業予定です。
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