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 広島市にある透析治療を行うクリニックで2日、塩素のようなものが発生し、9人が入院した。警察のテロ対応専門部隊が出動し、周囲は一時、騒然となった。

■NBCテロ部隊が出動 塩素検出

 2日午前9時半ごろ、広島市中区にある中島土谷クリニックの職員から通報があった。 クリニック職員
「薬剤を混ぜてしまい、塩素のようなものが発生してしまった」

 中島土谷クリニックは、主に外来で血液透析を行う透析センター。現場となった4階には透析用のベッドがあり、当初、およそ30人がせき込むなどしたという。

5階にいた職員
「最初はプールでよく臭うカルキの臭いかなというのがあって。そこから時間が経って『避難してください』となりました」  警察は、機動隊のNBCテロ対応専門部隊15人を出動させ、対応に当たった。消防の調査では、塩素が検出されたという。  当時、建物内にいた140人が避難し、のどの痛みなどで患者2人と職員7人のあわせて9人が入院した。

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■警察が業務上過失傷害の疑いで捜査

■警察が業務上過失傷害の疑いで捜査

 一体、何が起こったのか。

 クリニックを運営する医療法人あかね会の土谷治子理事長は「塩素系の次亜塩素酸ナトリウムと酸性の酢酸(さくさん)を誤って混ぜてしまい、塩素ガスが発生した」と会見で説明している。

土谷理事長
「異臭の原因に関しては、透析装置を消毒する消毒剤の補充に誤りがあったと思われます。関与した職員が入院、加療中のため、誤りが起こった原因が確認できていませんが、次亜塩素酸ナトリウムと酢酸が反応したと考えています」 中島土谷クリニック 森石みさき院長
「透析装置の修理や点検は、担当が代わっていきはしますが、1人でやっています。(2つの液剤は)近い場所にはありますが、明らかに容器は違うので、確認はしていると思っています」

 警察は、業務上過失傷害の疑いもあるとみて、捜査を進めている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年9月3日放送分より)

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