漫画家のいづみみなみさんは「おっさんレンタル」を利用した経験がある。なぜ、利用したのか?
【映像】「おっさんをカートに入れる!」「新商品」「SOLD OUT」おっさんレンタルの世界(マンガ)
「コミックマーケットという即売会で、対面で手売りするイベントにギャラリーストーカーのような方が来てしまった。いろんな人に相談したら、『おっさんレンタル』があると聞いて、思い切って利用することにした」(いづみみなみさん、以下同)
ストーカー対策で警察に相談しても動いてもらえず、何とかしたいとの思いからおっさんをレンタル。そして当日、会場に来たのは…「お盆やお正月に集まる時にいる“親切な親戚のおじさん”のようなおっさん。すごく優しく、話も聞いてくれ、適度な距離感で接してくれた。その上、売り子作業や会場の設営や力仕事、会計などもテキパキとこなしてくれて、めちゃくちゃ有能だった」
仕事を順調にこなしたおっさん。だが、この優しい風貌で、ストーカー対策になったのか?
「その時はストーカーは来なかった。だが、後から人に聞くと『ストーカーは来たけど、おじさんがいるのを見て帰ったのでは』と言われた。さらに『誰なんだろう? って思ったんじゃない?』とも。たしかに私のお父さんにしては年齢が合わず、何かしらの権力を持っていると思わせたのかもしれない。今思うと、“いい感じの不明感”、があったのではないか」
今まで知り合いの若い男性に手伝ってもらってもストーカーの被害があったが“おっさん効果”は絶大で、無事に即売会を終えた。ただし、気になるのはその費用だ。
いづみさんによると、料金は1時間1,000円で、働くことで社会の中でのつながりや自分の経験を役立てたいと思う方が多い印象を受けたという。
その後も何度かおっさんをレンタルしているいづみさんはその魅力について語る。
「『自分の父親に頼めばいいのでは?』と考える方もいると思うが、指定した日に田舎から一人で上京してもらうのは難しい。そういう時に、システム化されたおじさんが来てくれるのは心強い。引っ越し作業の力仕事や家具の組み立て、人生相談など、いろんな形でレンタルできるので、すごく心強いサービスだ」
漫画家のいづみみなみさんの件に対し、精神科医の木村好珠氏は「ギャラリーストーカーの対策は難しい。なぜなら、例えばアイドルなどであれば運営が守ってくれるが、いづみさんのように自分でコミケに出店するとなると、売り上げのことも考えながら手売りをしつつ自分のことを守ることは困難であるためだ。何か対策を講じようにもそれに対して『反発されるのでは』などの恐怖で動けない方も少なくないだろう。ポイントは1人でどうにかしようと考えないことだ。例えばギャラリーやコミケなどに出店するのであれば同じように出店されている方達に相談するなど、周りを巻き込んで解決するべきだ」とアドバイスした。(『ABEMAヒルズ』より) ・【映像】「フンリュウのだいばくはつ!」「ひぃ!」…“形成外科ラブ”の医師描くマンガが話題・【映像】6歳で胸が膨らんできた?「思春期早発症」を描いた漫画・「1日にトイレ30回、全部下痢」「20代で大腸全摘」…“潰瘍性大腸炎”の闘病生活描いたギャクマンガ家・「1杯の味噌汁の中にスプーン10杯の味噌を落として飲むと気持ちが上がる」… “依存ループ”経験者のマンガが話題・【映像】「乳房の発達も目で見た」「陰毛の確認は全ての生徒に行なった」 小学校の内科検診に苦情相次ぐ…“気持ち悪さ”の背景とは
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