能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市で31日、自衛隊の入浴支援が最終日を迎えた。利用した住民らは「本当にありがたかった」と話し、災害派遣を終えて9月2日に被災地を離れる自衛隊への感謝を口にした。

県内では元日の地震で最大約11万戸が断水し、自衛隊は1月6日から入浴支援を始めた。珠洲市では現在まで3カ所で続けていたが、民間入浴施設の再開などを受け、終了が決まった。

この日、同市蛸島町の仮設風呂を利用した平生勝憲さん(70)は「風呂に入らないと気持ちもすっきりしない。8カ月もいてくれて本当に助かった」と感謝した。畠田豊作さん(79)は「風呂に入ると地震の疲れも吹っ飛んだ。なんとも言えないほどうれしかった」と笑顔で振り返った。

自衛隊による入浴支援の最終日に仮設風呂を利用する住民ら=31日午後、石川県珠洲市

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。