精子と卵子を体の外で人工的に受精させる「体外受精」は、主に不妊治療の1つとして行われていて、2022年4月から公的な保険が適用されています。
日本産科婦人科学会は、全国600余りの医療機関を対象に、2022年の1年間に実施された体外受精で生まれた子どもの数や実施件数をまとめました。
その結果、体外受精で生まれた子どもの数は7万7206人で、これまでで最も多く、2年連続で過去最多を更新しました。
また、体外受精の件数も延べ54万3630件で、2021年から4万5000件余り増え、こちらも過去最多となりました。
体外受精を実施した人を年齢別でみると、▽42歳が延べ4万6095件と最も多く、次いで、▽39歳が4万3750件、▽40歳が4万2903件、▽41歳が4万639件となっています。
学会で調査をまとめた東邦大学の片桐由起子教授は「体外受精に公的な保険が適用され、費用面でのハードルが下がったことで、実施件数が増加したとみられる。保険が適用されるのは43歳未満となっているため、この年齢までに体外受精を行いたいという人が多いのではないか」と分析しています。
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