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『台風の特別警報』が発表されています。

■『台風』と『大雨』の特別警報 違いは

特別警報は大きく分けて3種類あります。

雨を要因とするのが、『大雨』特別警報です。
台風等を要因とするのが、『暴風』『高潮』『波浪』『暴風雪』特別警報。
雪を要因とするのが、『大雪』特別警報です。

台風の特別警報の発表条件は、『伊勢湾台風』級の台風(中心気圧930ヘクトパスカル以下または最大風速50m/s以上)、もしくは同程度の温帯低気圧がやってくる場合です。

『台風の特別警報』が出されたのは、運用が始まった2013年以降、今回で4回目です。
前回は2022年の台風14号で、この時は、死者5人、家屋被害は約2400棟でした。

『大雨』と『台風』特別警報の違いです。

『大雨特別警報』は、発表時には何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高いため、避難が危険な場合もあります。

『台風の特別警報』は、発表は台風上陸の6時間から12時間前に出されるので、避難の余地があります。

とるべき行動に違いがあるので、注意が必要です。

次のページは ■危険 過去には“車中死”も…冠水時の注意

■危険 過去には“車中死”も…冠水時の注意

車での移動中に道路の冠水や崩落で亡くなる『車中死』を避けるために、車で移動する際の注意点です。

冠水した道路を車で通る時、車高は通常9センチ以上ありますが、水深が9センチに満たなくても、ブレーキが利きづらくなり制御が難しくなったり、タイヤのグリップが低下して、ハンドルのコントロールが難しくなります。

スピードで危険度が変わります。

水深30センチでの実験です。
●時速10キロでは、エンジンルームに水が入りませんでしたが、
●時速30キロでは、巻き上がる水量が多くなり、エンジンルームに多量の水が入ります。

スピードが速くなるほど、エンジンに水が入るリスクが高まります。

車が浸水していくとどうなるでしょうか。

(1)車の床面まで浸水すると、電気装置が損傷し、自動スライドドアやパワーウィンドウが動かなくなります。
(2)マフラーや吸気口まで浸かると、エンジンが止まり、再始動しなくなります。
(3)ドアの高さの半分まで浸かると、水圧で内側からほぼ開けられなくなります。

冠水した道路に侵入してしまったら、シートベルトを外し、エンジンを切ってすぐに脱出してください。

ドアや窓が開かなければ、脱出用ハンマーを使います。

窓が割れなければ、車内に入った水と外の水位が同じ高さになると、水圧差が無くなり、ドアが開けやすくなります。

そして、水が引いた後、冠水した車はエンジンをかけてはいけません。

すぐエンジンをかけると、感電の危険、漏電で火災が発生する可能性もあります。

ハイブリッド車などは、高電圧のバッテリーを搭載しているため、むやみに触らないでください。

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■ハザードマップ活用術 適切な避難方法とは

災害の備えとして、必要なのがハザードマップの活用です。

21日に、都内で記録的短時間大雨情報が出されました。

港区の麻布十番駅付近は道路が冠水しましたが、港区の浸水ハザードマップを見ると、冠水した場所は水の深さ最大2メートルの浸水リスクがある場所でした。

渋谷区代々木のアンダーパスには、大量の水が溜まりました。

渋谷区の洪水ハザードマップでは、この場所は水の深さ最大3メートルの浸水リスクがある場所でした。

27日発生した愛知・蒲郡市で土砂崩れの場所です。

蒲郡市の洪水・土砂災害ハザードマップでは、住宅の場所は、土砂災害警戒区域に指定されていませんでした。

過去に災害が発生していない場所です。ただ、住宅の裏山が土砂災害特別警戒区域に指定されています。

ハザードマップの入手方法です。

●自治体のホームページからハザードマップを確認し、ダウンロードするか、各市町村の窓口で印刷物を入手することもできます。
●ハザードマップは定期的に更新されます。最新のデータ、情報を再確認してください。新しい道路や建物など、インフラが反映されていない場合もあります。

過去の浸水被害を見ると、2018年7月の西日本豪雨では、未明の洪水により51人が死亡。多くの人が、寝室や居間、台所など、自宅の1階で発見されました。 浸水被害での避難方法です。

警報が出たら、早めに安全に、避難所に徒歩で移動します。『水平避難』です。
この時、急な深みや側溝、マンホールに注意してください。

そして緊急時、家から避難ができない場合は、2階以上に上がり自宅で避難してください。『垂直避難』です。 窓や斜面に近い場所(部屋)は避けてください。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年8月29日放送分より)

?テレ朝天気

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