スギ薬局で調剤ミス。薬を飲んだ女性が、その後、死亡しました。
■“処方されていない薬”なぜ?遺族訴え
亡くなった田村マキさんの長男(40代)「自分たちがやったミスに対して人が亡くなったんだよと、しっかり向き合ってほしいなと思いますね」
誤って調剤された薬を服用したことで母親が亡くなったとして、遺族がスギ薬局などに損害賠償を求める裁判を起こしました。
亡くなった田村マキさんの長男(40代)「起きたことに対してちゃんと向き合ってほしいということで、公の場で謝罪をしてほしい」 2021年10月、母親の田村マキさん(当時74歳)は、都内のスギ薬局で調剤された薬を飲んだ後、意識不明となり、およそ半年後に亡くなりました。
死因は心不全ですが、原因は低血糖脳症だということです。
体を動かしにくい持病があった田村さんは、薬剤師が薬を持って自宅を訪問する制度を利用していました。
遺族側代理人 柳原由以弁護士「マキさんの前に糖尿病の患者さんの調剤が行われていた。その人の薬剤が調剤を行う分包機に入っていたというのが事の発端。血糖値を下げる薬がマキさんの薬の中に入ってしまったミスが起きます」 糖尿病の薬が混入
スギ薬局は、複数の薬を1つのパックにする自動錠剤分包機を使っていましたが、直前の患者の薬が残った状態で分包したため、田村さんの薬の中に糖尿病の薬が混入。
本来2.5錠のはずが、2錠多い4.5錠の薬が入っていました。
亡くなった田村マキさんの長男(40代)「二重にも三重にもミスがあって、到底、謝罪では受け入れられないなと」
スギ薬局側は、調剤過誤の事実を認めて謝罪していますが、調剤過誤と死亡の因果関係があったかは明らかにしていません。
スギホールディングス「調剤過誤によって亡くなったかどうかは、民事訴訟を含めて、ご遺族に引き続き誠実に対応して参ります」 この記事の写真を見る(8枚)
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