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 宮崎県宮崎市では、28日の昼に続いて深夜にも竜巻とみられる突風が吹き、広い範囲で住宅の屋根が剥がれたり電柱が倒れたりするなど、被害が相次ぎました。

■深夜に竜巻か…駐車場の車が強風で衝突

 28日深夜、宮崎市内で新たに発生した竜巻とみられる突風。 被害に遭った住民
「ドカーン!ていう音がしたんですよ。何だろうと思って台所のほう見たら窓ガラスも割れて。それから窓の外を見たんです。そしたら竜巻だったんだって思って。本当すごい音でした」

 突風が発生した宮崎市内で撮影された写真です。撮影時間は28日午後11時ごろ。撮影者によると、大きな音とともに竜巻のような雲が通過したということです。

 宮崎市の中村東では、トタンづくりの建物の壁面一面が剥がれ落ちているような状態です。剥がれ落ちたトタンは道路にも落ちています。

 向かって右側の建物は、家の骨組みが見えてしまっています。

 周辺の住宅のものでしょうか。トタンの破片のようなものが散らばっています。

 駐輪場の屋根の柱が傾き道路に飛び出し、集合住宅に入る通路には飛ばされた駐輪場の屋根があります。

 そして奥にある駐車場では、白い車2台が後ろ向きで接触。撮影者によると、駐車場の車が飛ばされ複数台と接触していたといいます。

 宮崎市や消防によりますと、この竜巻と見られる突風により宮崎市の広範囲で被害が出ており、10人以上がけがをしているということです。

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■竜巻とみられる突風の影響で、ライフラインも一時寸断

■竜巻とみられる突風の影響で、ライフラインも一時寸断

 日中にも竜巻とみられる突風が襲った宮崎市。突風発生の瞬間を捉えた7つの映像です。

 28日午後2時ごろ、宮崎市内で撮影された映像。画面の右方向に何かの破片が巻き上げられながら進んでいきます。宙を舞ういくつもの黒い物体。気象庁によると、この突風は竜巻とみられ、車が横転するなどして少なくとも4人が怪我をしました。

 幼稚園に設置された防犯カメラには、緊迫の一部始終が映っていました。

 園庭から外を見ていた職員。何かに気付いたように走り去った10秒後、突風が吹き、瞬く間に大荒れに。木がしなるように揺れ、様々なものが風に巻き上げられる様子も。水たまりは波打ち、カメラにも飛ばされたものが衝突しました。

 外にいたスタッフも急いで室内に避難。園児らも安全な場所に避難しました。  突風が去った後の園庭には、いくつもの折れた枝などが散乱していました。 園長
「海のほうから音がしたので、海の荒れている音かと思って見てたんですけど。グルグル巻いているものが見えまして、職員室にすぐ戻って『竜巻だ―!』というのを伝えて逃げたところでした」

 この竜巻とみられる突風の影響で、ライフラインも一時寸断。

 複数の車の窓ガラスが割れ、建物の一部が壊れるなどの被害が広範囲で相次ぎました。

■新築マンションの電灯が点滅状態に

 日付が変わってから、雨風が一段と強くなった鹿児島県志布志市。

 大隅半島のほとんどが暴風域に入った29日午前3時前。強い横殴りの雨と風で木も大きく揺れていて、台風の多い鹿児島でも体験したことのない強さです。

 鹿児島市にあるマンションでは28日、数カ月前に建てられたという新築マンションのすべての階の電灯が、一斉についたり消えたり、点滅状態になりました。

 台風の影響で壊れたのでしょうか。その2時間後に撮影された動画でも、雨風が吹き付けるなか、点滅が続いていました。

■屋久島では「線状降水帯」が発生

 28日午後8時前の鹿児島県・屋久島。激しい雨風となっています。この直前、屋久島では「線状降水帯」が発生。日中も屋久島は激しい雨風に見舞われました。

 地面には雨が強く打ち付け、木は激しい風でしなっています。

 雨どいに流れている水が風で舞い上げられ、木々は弾むように揺れ、横殴りの雨となっています。

 屋久島町では28日午後3時までの1時間の雨量がおよそ120ミリに達し、記録的短時間大雨情報が発表されました。

 暴風域に入った種子島では、風がまた一段と強まってきました。ヤシの木が大きくユサユサと揺れています。

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■伊勢湾台風と同等レベルで九州接近

■伊勢湾台風と同等レベルで九州接近

 非常に強い勢力で、九州南部に接近している台風10号。中心気圧は925ヘクトパスカルまで発達し、29日にも九州へ上陸する予報となっています。

 堤防が決壊し、辺り一帯が水に呑み込まれています。これは65年前、1959年に発生した伊勢湾台風の映像です。人々はボートで救助されています。

 929ヘクトパスカルという勢力で上陸した伊勢湾台風。死者4000人を超える大惨事となりました。今回の台風は、この伊勢湾台風に匹敵する勢力といわれています。

■気象庁「経験したことのないような暴風、高波、高潮」

 28日夜、一部が暴風域に入った鹿児島県指宿市。折れた木が横たわるように歩道をふさいでしまっています。 撮影者
「ヤバい!」

 鹿児島市では、今にも屋根が落ちそうな建物もありました。

気象庁 杉本悟史予報課長
「これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮が予想され、最大級の警戒が必要です」

 28日、鹿児島県では台風に伴う特別警報が発表され、県内のほぼ全域で「避難指示」が出されました。避難所には、正午過ぎから住民の姿がありました。

避難した住民
「(避難指示の)アラームが鳴って来ました。結構、波が立っていて荒れているなと。だいぶ怖いですよね…」

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■雷鳴、激しい雨「これ、やばいと思う」

■雷鳴、激しい雨「これ、やばいと思う」

 29日午前2時すぎに、記録的短時間大雨情報が発表された宮崎県。宮崎市内では、28日午後10時半時点で、車のフロントガラスを激しく打ち付ける大粒の雨。前の道はほとんど見えず、ヘッドライトの光も雨で揺れて見えます。  日南市では、雨が工場内に吹き込みました。 撮影者
「わあ!これ、やばいと思う。これ、やばい」
「風の音が地震みたいな音。恐ろしい音です。何もかもが僕は経験したことがないかもしれない」
「わ〜やば!」

 そして、天井からは…。

撮影者
「今回、屋根もぶっ壊れちゃったし。もう穴が空きました」

 屋根が壊れないように事前に対策を行ったものの想像以上の強風で壊れてしまったといいます。

撮影者
「ああ!どうした。避難しているの?」

 午前0時半、1羽の鳥が台風から逃れようと工場内に入ってきます。

 今後も続く台風の影響に対し、撮影者はこう話します。

撮影者
「かなり不安でしかないですね」

■台風から離れた地域でも警報級の雨

 大阪府泉南市で撮影された映像。車の窓やボンネットを叩きつけるように大雨が降り続いています。ワイパーで雨を弾きますが、意味を成さないほど視界が遮られています。

 岸和田市では大雨の中、稲光が大きく走った後、大きな雷鳴がとどろきました。

 さらに、台風から遠く離れた岩手県北上市では、午後6時までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表されていました。

 さらに猛烈な雨で道路が冠水。北上川近くのアンダーパスでは、奥にある歩道から大量の水が道路へと流れ落ちているのが分かります。

 同じく北上市で撮影されたドライブレコーダーの映像。道路が見えなくなるほどの水の深さで走行していると大きく水しぶきが舞い、前が見えなくなるほどに。

撮影者
「こっちの(台風から)離れた地域でも、こんなに警報級の雨が降ることがあるんだと…。なかなか怖いなと…」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年8月29日放送分より)

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