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 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑について、新たな証言です。告発文書で知事が公用車を降りて20メートル歩かされて、怒鳴り散らしたと記載されていた場所は、車の進入禁止区間でした。

■「結構きつめの口調で…」職員が証言

 現場となったのは、兵庫県の「考古博物館」。博物館のある公園は弥生時代の遺跡が出土したことから、国の史跡に指定されていて車は進入禁止です。

 去年11月、斎藤知事は午後1時から始まる会合に出席する予定でした。

 予定時刻まであと数分。知事は車を降りると、進入禁止の標識を動かせばいいと憤ったといいます。

斎藤知事(百条委員会での職員の証言による)
「動かせるじゃないか、もっと気を使うべきじゃないか」

 博物館によると、県職員に対して事前に車両進入禁止だということは伝えてあったといいます。

考古博物館スタッフ
「(事前に)横付けできますかと言われたので、そういう場所はないとお断りしました。車の進入というのは、その下の史跡を破壊することもありますし、お客様の安全を考えても、ちょっと危険な行為かなと思います」

 非公開の百条委員会のなかで、現場に居合わせた職員はこう証言しました。

証言した職員
「怒鳴るほどではないが、結構きつめの口調だった。職員が待っていたので、そこまで行けると思ったのではないか」

 目的の会合が終わると、出席した別の職員は驚きの光景を目にします。

会合に出席した職員
「出入り口の近くにいて、扉が開いた時に、知事のアルファードが止まっていて、え?なんであるんやろとなった」 証言した職員
「知事が怒っていたので、また同じ所から乗せるのは避けた方がいいという心理が働いた」

 職員の忖度(そんたく)があったのでしょうか。職員らは進入禁止の標識を移動させ、車を進入させました。

 叱責された職員から話を聞いたという県議は、こう指摘します。

兵庫県 長瀬たけし県議
「知事がいかに機嫌悪くしないようにするかということを、優先順位置の上の方において、みんなが動いていると思う」

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■斎藤知事、車進入禁止は「知らなかった」

■斎藤知事、車進入禁止は「知らなかった」

一連の出来事について、28日に斎藤知事は次のように述べました。

斎藤知事
「(Q.歩いた区間が進入禁止区域だったことを知っていたか?)知らなかった」
「(Q.帰りは玄関の入り口近くまで車を乗り付けたか?)そこは認識していないので、確認するが、そうだった可能性はあると思う。結果的にそこで不快に思われた方がいれば、おわび申し上げます」

(「グッド!モーニング」2024年8月29日放送分より)

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