日本気象協会は、台風10号の影響で今月31日・土曜日までの72時間に降る雨の量を独自に予測しました。

その結果、九州や四国の広い範囲で800ミリを上回り、多いところでは1200ミリに達する見込みで、この15年余りで最も多かった雨量の1.5倍を上回るほか、多いところでは2倍にのぼるおそれがあるということです。

過去の災害を検証したところ、これまでで最も多かった雨量の1.5倍を超えると災害のリスクが急激に高まり犠牲者が急増する可能性があるという検証結果もあるとして、雨量が多くなる前に早めに避難するよう呼びかけています。

多くの川で氾濫に厳重警戒を

また、台風10号は進む速度が遅いため同じ場所に長時間にわたって雨が降り続くおそれがあり、西日本から東日本の太平洋側を中心に多くの川で氾濫に厳重な警戒が必要だとしています。

28日の時点で流域の平均雨量を予測した結果、
▼九州の▽肝属川と▽川内川、▽球磨川、▽山国川、▽大分川、
▼四国の▽吉野川、▽仁淀川、▽肱川では、
国が管理する区間で氾濫が発生するおそれがあるとしています。

日本気象協会は、洪水のハザードマップを早めに確認し、浸水の可能性がある場所や避難経路を把握するなど備えを進めてほしいと呼びかけています。

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