厚生労働省は27日、来年4月1日に設置される感染症の新たな専門家組織「国立健康危機管理研究機構」の理事長に国土典宏・国立国際医療研究センター理事長(68)を指名したと発表した。武見敬三厚労相は閣議後の会見で「パンデミック(世界的大流行)対応の第一人者で、国内外の幅広い経験を持っている」と理由を述べた。
新機構は国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合して設立される。重大な感染症の発生時に政府に科学的な知見を助言する。略称は英語表記の頭文字から「JIHS(ジース)」となる。
国土氏は香川県出身。1981年に東京大医学部卒業。17年から国立国際医療研究センター理事長。
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