毎日のようにお伝えしているゲリラ雷雨。この時期はイベントが多く、関係者はやきもきしています。24日には毎年およそ100万人以上が訪れる江戸川区花火大会が開催されました。ゲリラ雷雨に振り回された人々を取材しました。
■足立区の花火大会は直前で中止に
富士山をかたどった仕掛け花火が名物の江戸川区花火大会。およそ1万4000発が江戸川の夜空を彩ります。例年、100万を超える人が訪れますが、今年も多くの人でにぎわいました。しかし、訪れた人たちには、一抹の不安が…。
訪れた人(20代)「なんか雨降りそうなので、この後。降らないといいですね」 訪れた人(50代)
「きょうは雨ですね。雨がどうかなって思うんですけど」 観客の多くが口にしていたのは、ゲリラ雷雨への不安です。心配そうに天気予報を見つめていました。 訪れた人(50代)
「最後までもってほしい」
花火大会でのゲリラ雷雨といえば…。
会場アナウンス「この時点で本日の花火大会は中止と判断させていただきました」 先月20日に行われる予定だった東京・足立区の花火大会は、直前に雷がなり始め、開始20分前に中止が発表されました。 21日には港区で、ここ10年で初めて記録的短時間大雨情報が発表されました。いつどこでゲリラ雷雨が発生するか分かりません。
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■露店を出す人も警戒 「1週間前に発注」■露店を出す人も警戒 「1週間前に発注」
露店を出す人も、警戒を強めていました。キュウリやラムネを売る店では…。 佃煮・漬物店 店主「おいしいですよ!名物・花火きゅうり!」
店主は、商品の品ぞろえに頭を悩ませていました。
店主「ラムネだけにしちゃってあるの。怖いから」
今年はお茶やジュースの仕入れをやめて、ラムネだけを並べることにしました。
店主「いつもはあんまりそういうの気にしないでね、どんどん6月ごろから仕入れ始めちゃう。今年は(発注を)我慢に我慢して」
ギリギリ1週間前に発注したといいます。
から揚げを売る屋台の店主は今年、ある夏祭りでゲリラ雷雨に襲われました。
から揚げ屋台 店主(30代)「初めての時はびっくりして、どうしようかなって。今回もし降ってきたとしても対策はできている」
開店の準備をしながらも、天気予報が気になります。
店主「曇りで降水確率40%。雷マーク・注意報が出てるので、ちょっとそこは心配ですね。こればっかりはね…もうお願いするしかないのでね」
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■遠くの空で雷が…天気はもつのか?■遠くの空で雷が…天気はもつのか?
そのころ関東の地では、群馬・埼玉などに雷雨が…。東京へ向かって、北から迫る雷雲。青空が広がっていた江戸川区の打ち上げ会場付近では、開始が近付くにつれ、分厚い雲が空を覆います。 会場アナウンス「急激な天候不良が予想される場合、急きょ中止となることがあります」 開始2分前には、遠くの空で雷が光りました。果たして、天気はもつのでしょうか?
そして…午後7時15分、花火大会がスタートしました。
美しく夜空に咲き誇る、打ち上げ花火。華麗な花火の合間、雷が不気味に光る瞬間もありました。グランドフィナーレが近付いてきた午後8時ごろ、ポツポツと雨が落ちてきました。 花火の終了を待つことなく、帰宅を急ぐ人の姿も。午後8時20分、花火大会は無事に終了。降ってきた小雨に傘を差す人もいましたが、心配していたゲリラ雷雨はありませんでした。 から揚げ屋台 店主「(Q.来年も出店する?)もし話をもらえるのであればやりたいなと思います。例年に比べても、急な雨が多いなという感覚はあるので、それ(ゲリラ雷雨)は心配ですね」
(「グッド!モーニング」2024年8月26日放送分より)
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