クルーズ船事業への進出について記者会見するオリエンタルランドの高野由美子会長=7月、千葉県浦安市
東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市舞浜)を運営するオリエンタルランドが、舞浜地区での事業に、ほぼ依存してきた経営方針からの脱却に乗り出す。同地区のテーマパーク・ホテル事業が売り上げの9割超を占めており、一極集中が積年の課題になっている。2028年度からクルーズ船事業に参入。新たな収益の柱にしたい考えだ。 「他の成長ドライバーとなる事業を持たない」。同社はウェブサイトの投資家向け案内で、単一事業によるリスクとしてこう記し、危機感を隠さない。24年3月期連結決算の売上高6184億円は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー、舞浜地区が中心のホテル事業で計97%を占めた。 「舞浜の海を越え、新しい可能性の待つ冒険の旅へと出発する」。オリエンタルランドの高野由美子会長兼CEOは今年7月、新規事業への挑戦を宣言した。 約4千人の客を乗せることができ、1250の客室を備える大規模船1隻を建造。食事代を含む1人当たりの料金は標準で10万~30万円程度とする。
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