兵庫県知事を巡る「百条委員会」で、新たなパワハラやおねだり疑惑が次々と明らかになりました。
■前副知事、付箋を投げつけられていた
百条委員会 奥谷謙一委員長「重要な証言を聞き取ることができた。パワハラにあたるのかどうかをしっかりと評価したい」 兵庫県・斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を巡る百条委員会が開かれ、6人の県職員に対して証人尋問が行われました。およそ7時間にわたった尋問で明らかになったのが…。 兵庫県議員 竹内英明委員
「アンケートには投げたというのはありましたので聞きましたが、最高幹部に対して文具を投げたという証言が出ました」
「(Q.実際に目撃した?)その方が目撃した」 関係者によりますと、斎藤知事が投げつけたとされる文具は付箋であり、投げつけられたのは先月、涙ながらに辞職を表明した片山安孝前副知事。 片山前副知事
「本当に大変申し訳ない…。何で知事を支えられなかったんですかね。ほんまに私は悔しくて、しゃあないですよ」
知事の片腕という立場であるにもかかわらず、付箋を投げつけられていたといいます。
次のページは
■業務上の留意点「靴べら」「全身鏡と三面鏡」■業務上の留意点「靴べら」「全身鏡と三面鏡」
さらに、23日に公開された県職員へのアンケートの中間報告でも、知事の新たな疑惑が次々と明らかになりました。 兵庫県職員アンケート「知事レク(知事への説明)の際に内容が気に入らないと罵声を浴びせ、タブレットを投げつけると聞いた」
「出張先で靴を脱ぐ機会があったが、靴ベラがなかったことに激高した」
「ペンのインクが出にくい、ささいなことで幹部をにらみ、恫喝(どうかつ)」
なかには、知事のこだわりに対する苦言も見られました。
兵庫県職員アンケート「視察時は全身鏡と三面鏡を用意しないといけない」
「シャツにシワができるのが嫌だと言い、職員にカバンにしまわずに手で持ってこいと命じた」 職員から陰で「瞬間湯沸かし器」「暴君」と呼ばれていたという斎藤知事。
アンケートには“おねだり疑惑”についても…。
兵庫県職員アンケート「業者からゴルフクラブをもらった。使用したところまっすぐ飛ばずに曲がるというので、後日、違うクラブと交換してもらったらしいと聞いた」
アンケート内容は伝聞が多いと言われていますが…。
兵庫県職員アンケート「知事と接する職員は限られているため“人づてに聞いた”が多くなると思いますが、陰で噂話をする職員を想像しないでいただきたい。知事が叱責した事象は他の部で同じことが繰り返されないように、部内会議や課内会議で『業務上の留意点』として聞かされてきたことばかりです」
次のページは
■元局長への進言も受け入れられず■元局長への進言も受け入れられず
次々と浮かびあがる「パワハラ・おねだり疑惑」。23日の証人尋問では、内部通報をした元局長の処分についても、新たな証言がありました。
奥谷委員長「公益通報への対応について、大きな関心が寄せられているが、部下のほうから公益通報の結果が出るまでは処分しないほうがいいのではないか、という進言があったことが本日証言で判明いたしました」
公益通報制度を利用して、県の窓口にパワハラ疑惑を通報した元局長に停職3カ月の懲戒処分が下された問題。
処分を主導した県幹部に対し、部下から「通報結果が出るまで処分しないほうがいい」と進言があったといいます。しかし、この進言は受け入れられない形となり、最終的に斎藤知事が判断し、県が処分を下したということです。
アンケートの中間報告を受けて、斎藤知事は次のように話しました。
兵庫県 斎藤元彦知事「これだけ多くの職員が回答いただいているという事実に接し、大変残念な思いだというふうに思っています。そのなかで職員の皆様との受け取り側とのコミュニケーションのずれが生じていることについては、真摯に反省することが大事だと思います」
30日に行われる百条委員会では、公開で斎藤知事本人に対する証人尋問が予定されています。
(「グッド!モーニング」2024年8月24日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。