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 大阪・ミナミにある名物ラーメン店で、龍の看板の「しっぽ」が隣接地にはみだしている問題。ラーメン店は23日未明に、そのしっぽを切断し撤去した。

■2020年に訴え「境界線をはみだしている」

 ひときわ目立つ、大きな龍の立体看板。大阪・道頓堀にある「金龍ラーメン」のシンボルだ。

 24時間営業で国内外から多くの客が訪れる人気店だが、この店の龍の立体看板を巡ってトラブルが起きていた。

 しっぽの部分が店の壁から飛び出し、さらにその下には、客席のためのひさしも設けられていたのだが、このしっぽとひさしが「境界線をはみだしている」と隣接する土地の所有者が撤去などを求め、2020年に訴えを起こしていた。

 それに対し、金龍ラーメン側は…。

店を運営する「金龍製麺」
「看板の撤去によりブランドのイメージが低下する」

 店側は当初は反論し、訴えの棄却を求めていた。

 しかし、去年10月、大阪地裁は看板のしっぽ部分などの撤去を命じ、今年5月には大阪高裁も1審判決を支持。そして今月14日…。 店を運営する「金龍製麺」
「最高裁への上告も検討しましたが、負担のかかる裁判手続きに、これ以上、心血を注ぐことは難しいと判断しました」

 金龍ラーメン側は、龍のしっぽを切断するという判断を下した。

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■製作者「半分あきらめ」 撤去作業見物も

■製作者「半分あきらめ」 撤去作業見物も

 撤去を行った看板の制作者はこうに話す。

立体看板を制作した 中村雅英さん
「(自分の作品が)一部分でも欠損するのは忍びないですけど、だけど、しょうがないかなと、半分あきらめもある」

 多くの人が足を止め、撤去作業を見守った。

見物人
「(Q.しっぽの工事のこと知っていましたか)聞いてた。ちょっと寂しいね」 見物人
「ここの通りのシンボルでもあるし、そのまま残しておいてほしいなという気持ちはあった」  しっぽの撤去後、龍の顔には涙が取り付けられていた。

 看板の形は変わってしまったが、ラーメンの味は変わらないようだ。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年8月23日放送分より)

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