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 21日、東京都心を猛烈なゲリラ雷雨が襲いました。水柱でマンホールのふたが吹き飛び、地下鉄の駅が浸水しました。

■ゲリラ雷雨また帰宅を直撃

身動きがとれなくなる車

 東京・六本木の道路は、あっという間に水浸しになりました。あまりに急だったため、身動きがとれなくなる車もありました。

押し寄せる波から逃げる人

 その後も水位は上昇し、車が大きな波を立てながら走ります。歩道も水であふれ、車道から押し寄せる波から逃げる人の姿もありました。

街の人
「(Q.何で2人で1つの傘を差しているんですか?)傘を買おうと思ったが、売り切れだった。1人だけ持っていたので、入れてもらった。雨降りすぎですよね。びしょびしょなんですけど」 街の人
「(Q.どんなふうにかぶってたんですか?)こうやって隠れていました」
「(Q.雨には?)濡れます」
「本当に見たことなかったので、初めて体験した雨でした」
「帰る時に寝ようと思ってたら、雨が降ってきたので、いやです」

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■マンホールのふた吹き飛ぶ

■マンホールのふた吹き飛ぶ

割れたマンホールふた散乱

 さらに、大事故につながりかねない、こんな事態も起きました。

 新宿駅の近くでは突如、巨大な水柱が立ちました。路上には、割れたマンホールのふたが散乱していました。

 一体、何が起きたのでしょうか?水が噴き出す、その瞬間をカメラが捉えていました。

 多くの人が傘を差し始めてからおよそ1時間後、巨大な水柱と共にマンホールのふたが吹き飛んでいるのが分かります。異変に気付き、逃げる人の姿も確認できます。  いったん落ち着いたとみられる水柱ですが、再び激しく噴き出します。幸い、けが人の報告はありませんでした。 現場にいた人
「後ろからガーンって大きな音がして、雷でも落ちたかなと思った。大勢の人が逃げてくるように走ってくるんで何だろうと思って。やっぱり驚いたのと、その場にいてマンホールのふたがぶつかったら危ないなと思った」

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■地下鉄に大量雨水流れ込む

■地下鉄に大量雨水流れ込む

 都心を中心に夕方から雨雲が急発達し、同じ地域にとどまり続けました。

 港区付近では1時間におよそ100ミリの雨が降ったとみられ、ここ10年で初めて記録的短時間大雨情報が出されました。

急ピッチで土嚢を積む駅職員

 その大量の雨水は、地下鉄へと流れ込みました。港区の麻布十番駅前では、地下にまで水が入り込んでしまい、駅職員が急ピッチで土嚢(どのう)を積んでいました。

駅職員
「駅の中にこれ以上、水が入らないように…」

 流れ込む雨水をせき止めようと、完全に封鎖される出入り口もありました。

 さらに、新宿区と千代田区にまたがる、同じく地下鉄の市ケ谷駅では、改札や切符売り場にまで大量の雨水が流れ込みました。

 駅近くの飲食店の店長は、次のように話します。

店長
「雨が強くなってきて、15〜20分くらいで道路は浸水して店内にも水が入ってきた。1階は浸水してしまったので、2時間くらい店を早く閉めた」

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■専門家の分析 都心ならではの現象

■専門家の分析 都心ならではの現象

 新宿駅では、滝のような雨漏りが発生。品川駅では、流れ落ちる大量の雨でホームドアが閉まらなくなりました。

 ゲリラ雷雨の影響は、地上の駅でも数多く報告されています。

 交通も大きく乱れました。JR山手線は一時運行見合わせ。東海道新幹線も東京と新横浜間で一時運行を見合わせました。

 また羽田空港は、落雷の可能性があるとして飛行機の誘導を中止。国内線は、各社午後6時ごろから離陸できない状況となりました。

 マンホールのふたを飛ばすほど一気に地下に流れ込んだ大量の雨水。専門家は、都心ならではの現象だと分析します。 災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏
「マンホールが外れて水が出て、一帯が浸水しているという状況は、何度か見たことがあります。例えば東京都だと、基本的には1時間50ミリを基準に排水設備が整っているんですが、近年は1時間100ミリくらいの雨が続くことが普通になってきたので。降水量の増加が激しく、それに追いついていないというのが現実です」

(「グッド!モーニング」2024年8月22日放送分より)

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