大阪大病院は21日、がん治療で入院していた60代の男性患者2人に対し、システムの不具合により、予定していた量を上回る抗がん薬を誤って投与していたと発表した。患者1人は過量投与が原因とみられる高度の神経障害を発症したという。もう1人は投与によるとみられる影響はなかったとしている。

神経障害を発症した男性は、6月に元来の疾患である血液がんで死亡した。阪大は、がんの進行や死亡と過量投与に関連はないとしている。

阪大によると2月、消化器がんで治療中の男性に対し、設定していた量の約1.2倍に当たる抗がん薬が投与されたことが判明。薬剤の量を計算するシステムを担当している企業と協力し患者約4千人分のデータを調べたところ、血液がんの治療を受けている別の男性に、約2倍の抗がん薬を3日間にわたり投与していたことが分かった。〔共同〕

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