福島第一原子力発電所では、原子炉の中で溶け落ちた燃料デブリの総量が1号機から3号機までで約880トンあります。
東京電力は、この燃料デブリの試験的な取り出しを19日に発表した通り、2号機で22日から始めると21日午後に明らかにしました。
22日は午前6時から準備を始め、2時間後に装置が格納容器の外側の隔離弁に達したところで試験的取り出しの着手となります。
その後、約2週間かけて2号機の格納容器に元々あった貫通孔と呼ばれる穴に筒を通し、釣りざおで糸を垂らすようにケーブルを下ろして1グラム程度のデブリを回収します。
作業開始から1週間程度でデブリをつかみ、さらに1週間ほどでデブリを入れた容器を回収する予定です。
燃料デブリの取り出しは2021年に始まる計画でしたが、装置の改良などで延期が繰り返され、約3年遅れでようやく第一歩を踏み出すことになります。
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