SNSを使った2つの投資詐欺グループが一斉摘発された事件で、大阪府警は20日までに、無職の中尾裕大容疑者(26)と韓国籍で職業不詳の金聖燁容疑者(27)=いずれも大阪市中央区=を詐欺未遂の疑いで逮捕した。2人はメッセージを送る「打ち子」のまとめ役だったとみられ、事件の逮捕者は計96人となった。

2人の逮捕容疑は5〜7月、SNSで知り合った20代の男性2人から、投資の商材購入名目などで金をだまし取ろうとした疑い。府警は認否を明らかにしていない。

府警は7月、2つのグループの拠点だった大阪市内のビル4カ所を家宅捜索。これまでに詐欺や詐欺未遂容疑で摘発したメンバーの供述などから中尾容疑者らが関与した疑いが浮上した。両グループによる被害額は9億円超に上るとみられる。

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