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 ホテルでは様々な横文字を使いますが、その中には海外では通じないものもあります。どんな言葉が通じないのか分かりますか?

■ホテルで使う海外で通じない言葉

 どれもよく耳にする言葉だと思いますが、「(1)カードキー」「(2)ハイシーズン」「(3)バイキング」の中で海外で通じないものがあります。

 一体どの言葉が通じないのか?日本を訪れている外国人観光客に話を聞いて検証しました。

イタリア出身
「(Q.『カードキー』は知ってますか?)カードキー?知ってますよ!私たちの国にもカードキーありますよ」
「(Q.『ハイシーズン』は知ってますか?)価格が上がる時期ですか?ハイシーズンも知っていますよ」
「(Q.最後に『バイキング』は知ってますか?)バイキング?サイクリングに行くみたいな感じかな?」 アメリカ出身
「バイキング…?」
「自転車に乗るって意味?」  ということで、外国人に通じなかったのは「(3)バイキング」でした。

 みなさん、「viking」を「biking」だと思ってサイクリングと勘違いされる人が多いみたいです。だから、海外でバイキングと言うと自転車を用意されてしまうかもしれませんね。

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■バイキング=食べ放題 起源は帝国ホテル

■バイキング=食べ放題 起源は帝国ホテル

 食べ放題を意味するバイキングは、日本生まれの和製英語です。ではなぜ日本ではバイキングが“食べ放題”という意味を持つようになったのでしょうか。

 その起源を調べたところ、名付け親が分かりました。それが、明治時代に創業した名門「帝国ホテル」です。

 和製英語のバイキングが生まれたのは1950年代です。このころの帝国ホテルは新館オープンの目玉となるレストランを作ろうと考えていました。

 そこで当時の犬丸徹三社長が「スモーガスボード」に注目しました。これは北欧の伝統料理で、皆で料理を持ち寄って好きなだけ食べるスタイルです。今のバイキングと通ずるものがありますよね。  「スモーガスボードで行こう」と決まりましたら、当時の社長はパリで修行しているシェフをデンマークに向かわせ、本場のスモーガスボードを研究させます。

 さらに現地の料理人など3人を帝国ホテルに招き、日本のスタッフに指導もしてもらったということです。

 そして満を持して1958年8月、“北欧式食べ放題”レストランがオープンしました。このレストランの名前が「インペリアルバイキング」だったんです。

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■バイキングの命名は社内公募

■バイキングの命名は社内公募

 北欧式食べ放題が大ヒットし、連日行列ができる人気ぶりとなったそうです。

 ということで、他のホテルも真似をしだしてバイキングを名乗るようになりました。そこから「食べ放題=バイキング」というイメージになっていったそうです。

 レストラン名の「インペリアル」は、帝国ホテルの「帝国」を意味しています。そして「バイキング」は社内公募で決まったということです。  当時、ホテルの近くの映画館で、アメリカの映画「バイキング」を上映していました。そこに出てくる北欧の海賊が豪快に飲み食いするシーンがあり、そこからスモーガスボードのイメージにぴったりだということで命名されました。

 スモーガスボードのままだったら、もしかしたらここまで広まっていなかったかもしれませんね。

 ご存じの人もいると思いますが、海外ではバイキングを「ビュッフェ」と呼んでいます。

(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年8月20日放送)

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